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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の252-

2023.02.13 16:19

気温16度の月曜日。

90年代古着のダウンジャケットでは、

汗ばむほどの陽気でもあった。

行けずもどかしい靄の掛かった心。

とはいえ、ようやく訪れ墓石を綺麗にできた事で、

私の靄のかかった心にも晴れ間が現れた。

1日ずれていれば、雨模様の関東地方。

親知らざる者ではないが、生前は親不孝

だったと、つくづく思う自分がいる。


親知らざる…?


痛み止めが効いているのだろう。

雨が降る月曜の昼に2本目の親知らずを

抜いてきた…そんな月曜日でもある。


火曜日は18時からの商い始め。

さてと…路地裏酒場の物語が今週も始まる。

とはいえ、ここ最近…女性のおひとり客が

勇気を振り絞り、暖簾を潜られるが、

ウチのような、洒落た気配無き酒場が

良いのだろうか…そう考える時もあるが、

ありがたい。


酒客:すみません。熱燗頂けますか?


主人:適温でいいかね。


酒客:はい。


燗かね…。ありがたい事である。

ただ単に温める事だけが、御燗ではない。

カウンターで嗜む人それぞれの物語が

引き立つように、燗をつけること、

それも酒場としての醍醐味なのだろう。