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退屈と惰性と 改

HG ミラソウル社製フライトユニット装備 & ウェポンディスプレイベース レビュー

2023.02.14 09:17

 今回のレビューは1/144スケール ハイグレード より、

“HGTWFM 13 ミラソウル社製フライトユニット装備” と、

“水星の魔女 ウェポンディスプレイベース” です。


 “機動戦士ガンダム 水星の魔女” より、エラン・ケレス(強化人士4号)との決闘の際にエアリアルに追加装備された空間戦闘用オプション、

“ミラソウル社製フライトユニット” と、

ガンビットを始め遠隔誘導兵器を装備する機体の多い水星ガンプラキットのポテンシャル発揮に必須となる

“ウェポンディスプレイベース” が、

HG水星の魔女シリーズで発売されました。


 どっちも遅いよ!

 フライトユニットは対エランでしか使われてないし、すでにエアリアルが強化改修された今、再登場の機会もないでしょう(というかもう1期終わったし)。

 これは、せめてファラクトと同時発売にすべきアイテムですよ。

 そしてそれ以上に発売が遅過ぎるのがウェポンディスプレイベース。

 前日端であるprologueに登場したルブリス、つまりはHG水星シリーズの最初のキットですでに必須のオプションなのに、1期放送終了後にようやく発売とか・・

 うまくないなぁと思います。

 まぁ、もはやちょっとやそっと発売が遅いくらいで売り上げに響くとかそういう次元ではないのですが、むしろそんな状況に胡座をかいているのではないか? とか思ってしまいます。

 いやもちろん、一月に3つ4つ新製品をリリースするのは大変なことだし、アニメ放送のスケジュールから多少遅れてしまうのは仕方ないとは思うのですが。

 だとしてもこの2種のオプションに関しては、もっと早い段階で発売すべきでしたよね。

 デミトレーナーとその拡張オプションは同時発売したのに、なんでこれらは・・

 タイミングが合えばほかのメインのキットと一緒にレビューできたのに。


 というわけで、あらためて個別にレビューしていきます。

 かなりショートになりますけども。

 キット(フライトユニットのみ)はパチ組みに最低限の墨入れ付属のシールを貼ったのみです。


ミラソウル社製フライトユニット

 MS用の各種オプション装備をリリースしているサードパーティの一つ、ミラソウル社製のブースターユニットを、ニカ・ナナウラを中心とした地球寮のメカニック科生徒たちがレストアし、エアリアル用に改修した空間機動用のオプションユニット。

 エランとの決闘の舞台が宇宙空間に設定されたこともあって急遽用意され、その戦闘において破損したのちは二度と使用されることはありませんでした(第1期終了時点)。

 まぁ、MSすら1話きりだったりするので、オプションの扱いなんてそんなものですね。


 まずユニット単体で。

 本体への接続基部も兼ねるスラスターの左右にアームで可動する大型のブースターユニットを1基ずつ備えており、見るからに高機動感があります。

 キットは多色成型にシールも併用で色分けはほぼ再現されています。

 白いラインもシールでフォローされているくらい。

 左右のブースター下のフラップ部分(?)はグレーで成型されているのにほぼ同じ色のシールも付いているのはなんでなんだろう?

 貼りませんでしたけども(笑)。

 エアリアルの純正バックパックと較べるとかなりボリュームがあるのがわかります。


 では、エアリアルに装着。

 若干の取って付けた感はありますが、それも学生の手で急遽装備された、まさしく手作り感があってよいですね。

 一気に背負いものが大きくなったことで重心が後方に傾く感じはありますが、少なくとも直立するぶんには問題ありません。

 ポージングにも基本スタンドを使うでしょしね。


 左右のブースターユニットは大きく動かすことが可能。

 アームの接続は両側ともボールジョイントなので、多少捻るような可動もできます。


 ユニット側面の円形部分は引き出すことができます。

 内部には4方向に噴射可能な小型ノズルを備えており、これにより細かな空間起動が行えるハイマニューバーモードに移行。

 内部ディティールの色分けはノズル内部含め大半がシールです。

 円形部分には3㎜穴もあり、さらなるカスタマイズも可能です。


 ビームサーベルはブースターユニット下部に移設されています。

 ホルダー部は展開し、サーベルデバイスを取り外すことが可能。

 デバイス、ビーム刃ともにエアリアル本体のものを使用します。


 なお、HG水星シリーズ・・というか最近のHGキットはバックパックの接続規格はだいたい一緒なので、エアリアル以外にもこのフライトユニットを装着させることができます。

 ということで、いろいろ付けてみました。

 色味的にもファラクトやミカエリスは似合ってますね。

 チュチュトレーナーも悪くないかも。


 ほかに、オプションとしてエアリアル用の平手が左右分付属。

 通称、やめなさいハンドですね(やめなさい・・)。

 まぁ、指が開いた状態なので問題のあのシーンを完全再現することはできませんが。


ウェポンディスプレイベース

 透明クリアパーツ製のディスプレイスタンドセット。

 支柱を可動させることのできる3㎜軸接続のディスプレイスタンドということで、グラスレー社製MSのキットに付属している簡易スタンドなどと基本的な仕様は共通。

 しかし、各種ガンビットをディスプレイするための専用アタッチメントが含まれているため、HG水星シリーズを最大限満喫するためには必須のアイテムとなります。

 あらためて、発売が遅い・・


 こちらが内容物のすべて。

 以降、一部画像は透明パーツがわかりやすいように背景シートを水色の物に変えています。

 それでもちょっとわかりにくいので画像を加工してますので、妙にギラついたりしてますがご了承を。

 長短の支柱パーツが3本ずつに、支柱接続パーツが6✕2個。

 軸と軸を接続するための3㎜穴の開いた筒状パーツが6個。

 ベースが2枚とベースを連結アタッチメントが一個。

 そしてガンビットほか用の各種アタッチメントとなっています。


 これが支柱とベースの基本形。

 ベースは1枚だけだと小さく、支柱の角度、数によってはかなり不安定です。

 支柱は延長して角度変更、ベースも連結が可能。

 なおクリアパーツの宿命か、支柱の可動部は角度変更や延長のために接続、分解を繰り返しているとあっという間にゆるゆるになります。

 そもそもの保持力もたいしたことがないので、やはりガンビットなど小さめのパーツのディスプレイ専用と考えるべきですね。


 では、各種アタッチメントを見ていきます。

ルブリス用

 ルブリス用は3種が付属。1セットにそれぞれ一つずつ付属しています。


その1

 U字型の内側が凸状になっているタイプ。

 こちらのガンビット専用です。

 上からスライドして取り付けます。


その2

 平たい箱型で上部分が開いたタイプ。

 このガンビット専用。

 前からスライドさせて取り付けます。


その3

 前にダボ穴、後ろにダボがあるタイプ。

 ライフルの前後に装着するガンビット専用で、

前後の向きを変えることでそれぞれ取り付けることが可能です。

 その他のガンビットは筒パーツのみ取り付けた状態でディスプレイできます。


エアリアル用

 エアリアル用の専用アタッチメントは2種類。こちらも1セットに付属するのはそれぞれ1つのみです。

 3月発売の1/100スケール フルメカニクスのガンダムエアリアルにも対応しています。


その1

 小さいダボタイプ。

 ライフルに装着するガンビット専用。

 上からそのまま取り付けます。


その2

 逆に小さなダボ穴があるタイプ。

 肩に装着するスラスター型のガンビット専用です。

 これも上からそのまま挿し込みます。


ほかのガンビットはルブリス同様、専用のアタッチメントは必要ありません。


ダリルバルデ用

 一応ダリルバルデ用ということになっていますが、これはまぁ3㎜軸延長パーツですね。

 べつに必須というわけではないですが、なにかと応用は利くと思います。

 1セットに2つ付属。


ファラクト用

 2基一組となる特徴的なガンビット、コラキ専用アタッチメント。

 ある意味これが主役という気もします。

 前からスライドするかたちで2基一組でディスプレイができます。

 しかしこれだと、スタンビームを発信しているイメージ再現が難しいなぁ・・

 1セットに2つ付属します。


 なお、ルブリス、エアリアル、ファラクトの場合、すべてのガンビットをディスプレイするためにはキットが2セット必要になります。

 じゃあもう最初から2セット分(ランナー2枚)で売ってほしい・・

ダリルバルデは1セットで賄えます。

 ちなみに、僕はエアリアルとファラクトの対決シーン再現のために3セット購入しました・・


以下、画像

 ではまずフライトユニット装備のエアリアルで。

 うん。色が合っててないことには目を瞑るとして、これで本体は今一時見目だったエアリアルもアナザーガンダムっぽい派手さを手に入れた・・かな?


 平手も使ってサーベル抜刀イメージで。

 やっぱり平手があるのとないのとではシチュエーション再現の幅が全然違う・・

 価格が100円くらい上がってもいいから、全キットに標準で付けてほしいですよ。

 それかオプションで各機の平手をまとめて売るとか、すればいいのに。

 

 続いてウェポンディスプレイベースを使って各MSの本領発揮。

 ルブリスで攻撃!

 エアリアルで、攻撃!

 防御!

 フライトユニット装備のエアリアルでもう一回攻撃!

 ダリルバルデで攻撃!

 ファラクトでコラキ発射!

 ・・いうても、こういう遠隔誘導兵器のディスプレイはなかなか難しいんですよね。

 我ながらセンスがないです。


 しかし、これでようやく第6話のエアリアル VS ファラクトのシーン再現ができる。

 4号復活はまだ諦めてないよ。


 トールギスです。通してください! 

 ミカエリスにフライトユニットを積んだときに、これにファラクトのビームアルケビュース持たせたらほぼそうやん・・と思ったのですが、さらにちょこちょこ組み換えたらかなり似たものになりました。

 HG水星シリーズはお手軽ミキシングもわりと楽しいですよ。


 以上、“HG ミラソウル社製フライトユニット装備” と “水星の魔女 ウェポンディスプレイベース” でした。


 ウェポンディスプレイベースを使ったガンビット展開状態の再現については、それぞれのMS本体キットのレビューに追記というかたちにしようかとも思ったんですが、毎回同じこと書くのも面倒だし(こら)、フライトユニットは追記で済ますには分量も多くなりそうだし、だったらまとめて1本書くか、となった次第です。

 繰り返しにはなりますが、展開が遅いですよね。

 フライトユニットはファラクトと同時、ウェポンディスプレイベースはルブリスと同時発売すべきものです。

 まぁベースについては、エアリアル、さらにはファラクト用のアタッチメントも含まれるので、あまりは約発売してしまうとネタバレしてしまうと言う問題もあったのかもしれませんが、ならばそもそも専用アタッチメントはそれぞれの本体きっとに付けておけばいいのに・・と。

 それならば、どこのご家庭にも余っている(?)汎用の3㎜スタンドの有効活用もできたのにね。

 ぶっちゃけ、簡易スタンドの類いがけっこう増えて困ってる人も少なくないと思うんです。

 話は逸れますが、なんでダリルバルデにだけタッチゲート式のスタンドが付いてたんですかね・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。