My Funny Valentineを聴きながら。(2023.2.14)
バレンタインデー。の日、依頼された旅行情報誌の原稿を書きながら、名曲・My Funny Valentineを聴いている。
ジャスのスタンダードナンバーで女性ボーカルのイメージの通り、女性から男性に対する愛の歌である。しかし、有名な男性シンガーのカバーも多い。
独特のセクシーな曲調が人を虜にするのだろう。
1930年代に数多くのヒット曲を世に送りだした名コンビリチャード・ロジャース(作曲)とロレンツ・ハート(作詞)がミュージカル「ベイブス・イン・アームズ(babes in arms)」(1937年)のために書いた曲。1937年だから、日本の元号で言えば、昭和12年ごろの作品である。昭和初期のナンバーとは、少し驚きだろう。
その後ジョン・オハラの小説「Pal Joey(パル・ジョーイ)」をリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートがミュージカルにし、のちに「夜の豹」(1957年、アメリカ)として映画化された作品の中でも劇中歌として使われた。主役のジョーイを演じたフランク・シナトラがレコーディングするとさらなる大ヒットとなった。
恋人の名前「バレンタイン」と恋人の日「バレンタイン・デー」とをシンプルに掛けている歌詞である。
以下、歌詞の和訳(某サイトから転載)である。
私の愉快(funny)な恋人 バレンタイン
優しくて、おもしろい恋人、バレンタイン
あなたは、いつも私を心から笑わせてくれる。
あなたのルックスは、写真向きのイケメンというわけではないけれど、
私にとっては、お気に入りの芸術作品、そのもの。
あなたは、ギリシャ彫刻のような体つきではないし、
もうちょっとはっきり話せばいいのにとも思う。
本当に考えてるのかな?って思う時もあるし。
でも、だからといって、髪の毛1本だって、変えないで。
本当に私のためを思ってくれているなら、
私を愛しているなら、
そのままでいて。大好きなバレンタイン。
あなたさえいてくれれば、
私にとっては毎日がバレンタインデーだから。
そのままが好き。変わらないで、変えないで。
素でいることが難しい現代に聴くとなんか救われる感じもしなくはない。
バレンタインデーの夜。全ての皆さんに、この歌を。
私が大好きな二人、スティングとジャズピアニストのハービー・ハンコックとのコラボで、この曲を。