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バレエ教師の為の勉強会終了

2018.04.30 12:57

4月29日(日)ワーサルスタジオでバレエ教師の為の勉強会を開催しま

した。

講師は明大前整形外科クリニック、さいたま整形外科クリニック、リハビリ科勤務

エスポワールバレエクラスのバレエトレーナー松崎忠将先生です。


「大人バレエクラス指導に役立つ整形外科疾患の基礎知識と安全に指導する為のポイントについて」

バレエをする、しないの前に人間の体ってどうなっているのだろう?

体あってのバレエだと私は思っているのです。

人の顔がそれぞれ違うように骨格にも個性があります。


股関節がアンディオール(外旋)しやすい人、しにくい人、プリエの時に爪先と膝の向きを揃えられる人、揃えられない人、膝が反り過ぎている人、膝が伸びにくい人


大腿骨のはまる角度により、股関節内にアンディオールするスペースが少ない前捻角の話し、股関節のはまりが浅い臼蓋形成不全の人の特徴、反張膝とはどのような状態になっていて、どのように使わせてたらよいか?などなど


バレエ向きの体ではないとはどのような状態のことをいうのか?


東洋人に多い大腿骨の過度の捻転(外旋のスペースが少ない前捻角)や臼蓋形成不全、更には膝下の頸骨に捻れがあり、膝と爪先を揃えたプリエが出来ない頸骨捻転などを知ると、無理なアンディオールを強要したらケガをしてしまうことが容易に想像できます。


アクシデント的なケガはやむを得ないと思いますが、間違ったレッスンの積み重ねによるケガを防ぐのは教師の責任です。


「バレエさえやらなければ体が壊れなかったのに」


と言う無念な結果を招かない為にも教師は勉強しなければならないと強く感じる講習会でした。


教師も自分の骨格を基準に考えて「あなたもできるはず」と言ってはいけません。バレエの先生はバレエ向きの骨格を持った方が多いですからね。


いろいろな骨格の人がいることを知り、骨格の特徴を把握し、それを考慮した体の使い方を提案できるようになれたら・・


簡単に「もっと開くでしょ、あなたの努力が足りないから開かないのよ!」

と生徒さんを責める前に、開かない理由が股関節周りの筋肉が固くてアンディオールできていないのか?(努力で改善を見込めるものか)骨格的な問題なのかを観察してみる必要があると感じます。


バレエの先生はメソッドに忠実に教えれば良いと考えるのは、バレエ向きの体を持つ人を対象に教えた場合のこと。


誰でもバレエが習える時代を迎え、いろいろな骨格の方がレッスンに来られます。


ジュニアにはない指導の難しさがある大人バレエですが、できることならばケガなく楽しく、長く長くバレエを続けて頂きたいですね。


加齢と共に抱える一般的な整形外科疾患も教えて頂きました。


今回は整形外科でリハビリをされている松崎先生の講習でしたから、解剖学の本では知り得なかった貴重な内容を学ぶことができました。


このようなことをもっとバレエ指導者や体に関わる職業の方に知って頂けたら、と切に願います。


長年やりたいと思っていたバレエ教師の為の勉強会は、思った以上に深く、指導に生かせる内容となりました。


私もまだまだ勉強をし、ケガをさせずに能率良く上達させるレッスン内容を考えて続けて行きたいと思います。


最後に素晴らしい講義をしてくださった松崎先生に感謝とお礼を申し上げます。


参加してくださったバレエ教師、大人リーナの皆様にもお礼を申し上げます。


学んだ内容を存分に指導やご自身のレッスンに生かして頂けたら幸いです。


お疲れ様でした。