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デトックスとリミックス

2018.05.03 15:00

フィジカルもメンタルも「デトックス」がある程度認知されたので、改めて書いてみる。

良いものを取り入れる前に不要なものを出すことは重要だけど、何でも毒扱いしなくていいというお話。


フィジカルの話としては、民間療法マンセーには少し違和感がある。もちろん民間の知恵や自然の力は良いものだと思う。ただ セットになりがちな、薬品や西洋医学を敵視するスタンスが苦手である。もちろん薬害や利権構造や依存問題もあるが、西洋医学に沢山の人が助けられた筈だし、真摯に向き合う人達の仕事でもある。だから、食品添加物や合成物についても、取りすぎは良くないけれど忌避するほどのことはない、と考えている。砂糖とか加工食品や風邪薬はそんなに罪なのか。子供の頃 チョコレート食べて幸せだったことも、疲れた時に加工品が助けてくれたことも否定するのかと。汗とか吹き出物や発熱を“毒出し”と煽りすぎることはないと思うし、本当は病状なのに“好転反応”と決めつけることもないと思う。良いものを勧めるのは良いけれど、悪い物だと何かをヒステリックに説教するのは頂けない。同様に、「自分の身体に毒がある」と修行的にデトックスにこだわることはなくていいと思う。


メンタルの話としては、憎しみや悲しみ、ネガティヴな感情を排出しなきゃいけないということはないと考えている。人間として、憎しみを味わうことや悲しみを抱えることは、経験という価値なのだから。不安や寂しさについても、病むほどまでに抑え込むことはないが、本来感情は味わい流れていくものなので、湧いてきたら慌てて“メソッド”をやらなくてもいいと思う。悪いものとして出すことに躍起になり、愛しましょうとか自分を解放しましょうとか輝きましょうとか、お題目じみてくると、ソレ(負の感情)は悪いものじゃないよと言いたくなる。ネガティヴを認めて抱くのも陰陽であるし、単に感情を解放したくなったらすればいいだけで、しなきゃいけないというものではない。いつも輝いていれば良いってものでもない、全てを包む闇も良いものだから。


デトックスメソッドは“正義”を掲げがちなところが気にかかる。

そもそも“毒”には価値がある。

例えば、清楚な美人が煙草吸ってデスメタル聴いていることが“本人の選択”なら、煙草も破壊的音楽も毒ではないし、毒だとしても本人の人生を良く彩るなら、効果的な「リミックス」だと思う。

だから、あまりデトックスに拘らなくて良いし、自分なりのリミックスをしていたら、心身ともにGOODだと思う。

image by:Pixabay( license free)