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路傍の水

殺意の仮面

2023.02.16 05:19

イメージ題ほかLog


私を私にしてくれた貴方へ

いつから世界は輝いてたのかな

口からハートが出てくるまで

女はいつでも度胸と愛嬌

からだにこころはふたつある


人の類で最も弱い

巡る罪の流れは速やか

舌根で紫陽花が泣いている

そうして彼は呼吸を始めた

人は皆しあわせになって良いのだった


愛にも気付けぬ家路の二人

こころの鍵はガラス製

星の嘆きを吐息で隠そう

朝焼けの歌が聞こえたらおやすみ


その宝玉を名付けたいものたち

かたちばかりの死に囲まれて

蝋燭の火は冷たいまま

からだばかりが熱を持つのに

脳が孕んだらやり直すことにしよう


乳歯を研ぎ続けたおとこ

ときめきが足を腕を動かすから

誰がすてたの誰がきえたの

一度で終わりじゃありません


なにからなにまで貰い物

水のリップに一人くちづけ

機械仕掛けの翼を恐れる

かんむり頂く頭があれば

いつか失うその日まで


唯一でない響きが欲しかった

優柔でははだけないよ

世界じゃない貴方に縛られたい

言葉と手とで私を許して

いつか別の意味を持つと良い


くるりと浮かぶ無音の終焉よ

瓦解に足る存在

愉悦の無い戦線

穿てやその臓

魔法を壊されて


クインテットの主旋律

ガーベラを宿したのか

ユークリッドが消え失せる

ウランに破滅の意図は無し

マガジンは交換不要


くびわはお前に不釣り合い

臥榻の側、届き得ず

ゆるりと殺傷

雨季が来ません

瞬く間にさよなら


暗闇から狙わずとも月

ガラス質の殺意なし

揺らぎを求めてみなよ

海鳴りの縁は死んだ

まなざしの中の地獄変


九時の方向に殺意を埋めた

蛾が焼けるなら骨だってなぶれる

融解してゆくさまをみてやる

麗らかごと奪え

「まあこんなもんだろ」


狩りの時間だ

乱れるのはお前だけ


やっとここまで来たんだよ

真心が並ぶようになってさ

三日月を笑う余裕があった

ついにここからはじまるね


ヤコブには見えぬふたりさ

マイマイの色合わせ

ミラー・ライト・カラット

ツイスターゲーム誘拐事件簿


やられっぱなしでいいよ

真水水母に託した薔薇

ツーサイドステップで後退したい


山見の恋

津軽海峡春をゆく


山間にも残るラブレター

蜜を取るにはキスあと二回


やぁん、いいよ

まあるく躾けて

みだらではない

つみのかずは零


ヤドリギの下の影ひとつぶん

増し増しで悋気頂きます

見てろいまにも愛してやるぞ

吊り橋効果の意味をこたえよ


やがて全てになるだろう

撒いた種とは違う芽吹きだ

ミドルネーム・ルーザー

つみきの如き生だった


休む間もなく夜は来る

マラカイト狂想曲

三度ひかりを撫でるとも

潰えた言葉は舟にもならない


山場の見えないエンターテイメント

密会のないおとぎばなし


刃に非ず

呪いに敢えず

命に及ばず

終ぞ終わらず


夜会にお呼ばれしない仲

摩訶不思議関係

密会がお得意な二人

つまっておりますこの間柄


やがて等しく夜が明ける

まんじりともせず熱情は

乱れはしないくらむだけ

つがいと呼ぶな競えない


がんじがらめのインファイト

マットの上のこい

んんと唸って噛みつけない

電気ショックときめき

奇怪なるお前の指

なかったことに出来ない

痛み分けの夜明け


やるのやらないの

マジで言ってる?

未来予知のつもり

つーかどうせさあ

(するくせに!)


やられたら十倍返し

毎回懲りない恋人たち

見ないふりしてあげてもいいけど

疲れたときが狙い目


やだやだやるんだ

マカロンなんて天国においてきた

三つ数えて君を食う


大和撫子くそくらえ

貢ぐのは名付け親不在の心


フレアー・スカート・シンドローム

デカルトだって恋してたでしょ

リカーにちょちょいとキスのお飾り


双子の仮定を週三日

葉っぱチケットで君専用ライブ2分

杏は蕾が愛で頃です


イイからさっさと仕事しいや

コレ?愛やね

マンマのアイツが許せへん!

リングよりスミレが似合う女や


姿かたちのあった恋

テノールばかりが艶じゃなくてよ

異界にまたがる痴話喧嘩

主よ貴様の行く末よ

我利私欲にて褥へと


追いかけっこがキスの口実

いたいいたいばあ

可愛い人と言われて言って

ワープできないうちが花


清ければ魚強し

水面をすべるひと

潔白の命

子供は夢をつかむもの


流れず動かずただ前へ

川縁にて漣抱きし

楓の情愛お前次第


安牌なんて死因になるだけ

胴を魂で狙う立場

かなめのかなめは眼前に


骨も血肉も我が誇り

ん、まで等しく愛しんで下さい

だから好きだと笑う人

きせきと呼ばないで

国々集まれ十月だ


新酒の趣も語れや

本腰入れるな日が落ちる

号外で呑み直すかね


高飛車とかきみ何を見てるの

みないでほしいところみせようか

寝ながらアイラブユーでも歌うね

翠の瞳はまだかくれんぼ


とろ火に焦がれろ

どんどん悩め

ろくでもないのか

きらいにするな

(若いぞ過ち躊躇うな)


飛んで火に入る春の星

泥棒猫を被るふり

気性の荒い合戦場

夜伽に千の氷雪楽団

うわごとの結晶がお前

ドミノ崩しの終着点


本当の秘密はとかせない

幸せってどこの名前だっけ

今際の朝を冷やす準備

治安の悪い好意だった

気まぐれに鳴くからすだから


渇望を愛せたからぼくら

King Of Ice

融解させてみせてよ

臨界点が目の前に横たわってる


遺灰を背にして舞台へと

つかぬま程度の眉目秀麗か

キリンのまつげの先

終焉は焔を抱いて


ドライ・ドーナツ・ドリーマー

Call Me !...Never.

曲がり角で不幸にさせたい まさしく月が綺麗だよ

流布はさせないつま先のロマンス 流布も膾炙も消し去って並ぼう

追々知るだろ黙ってな おいきなさい、0時の鐘が死ぬから


やんごとなき冷徹と愉悦

厳格なる雄の手つきよ

とじぬ浮き世をはしる男

後ろの正面狙い撃ち

牢屋を唯一飼い馴らす


Century Blessing

文武両道、無言実行

涙雨絶滅気象環境

Sweet Home Allergy


正解のないふたりきり

ブラックコーヒーのいとで結ばれたよ

ルーペよルーペ、見届けておくれ

スーツが世界一似合う日


スカイネットワーク不愉快警報

眠りのご機嫌がななめがち

インク瓶を愛してやろう

プロポーズの言葉はラベルにある


アイアン・ハート・ディスティニー

向かいの激情からのお電話です

路傍の喫茶店

都会さえも撃ち抜けば

オルタナティブがお待ちかね


安寧を味方にできない

室外機を隠すお前の殺意よ

透視できたのに火薬のせいだ


うぐいも知る聞く大活躍

するり、こくり、ぷはり

マントに隠れる程度の幸い

流刑地を愛せ


汚濁してゆく銃口を雪げや

眼光に映らず、されど宿る

「たっぷりと生き急いでみせろや」

百数える指が消えるぞ

ノスタルジア専属殺害者

煙るのは私だけ


大鋸屑に放つ火の如く

高みの見物で終わるとでも?

百歩程度で距離は変わらん

苦悩に喘げや

スケバン猫野郎


おシッポがゆれませんこと

ガタガタ抜かす前にが心情

百の方法で人間を奪おうな

助っ人だと思ってればいい


こうして安寧を得ては殺して

薄切りしたい生命線

せいぜい人にしておくれ

剣の舞を踊らない日々


前方不注意後方要注意

「ん~、大丈夫だよ」

ポーカーフェイスの練習

うさぎの擬態

じんわりと毒薬

遺作など残りはしないさ


うるりとするかね

飼い殺しのテーピング

いまならまだ間に合うとでも

気高き魂の一夜漬け

いい旅地獄ゆき

心音の届かない場所にいてくれ


警告灯の冬を閉鎖

新生活は愛と血反吐を吐きあえ


選ばない光

苦楽が共にあった

もうそこに夢見ずとも

無愛想な女神にキスするさ


残党の使者

煉獄の誓い

極寒の枷

扉の向こう

追憶の死地

感情の墓

いつかの夢


すばらしきアース

くるしみのえきか

いばらをけすキス


砂糖菓子の内臓


ばらばらに千切れてもそれだけ

涙のかわりがハレー彗星

しなばもろともなんちゃって

囁きのまたたきは別れのかわり

せかいのだあれもしらなくていいよ


かみさまとは愛のこと

あなたに肺をくすぐられたい