垣根を越えて カキドオシ
2023.02.20 12:16
(2021/5/1〜2 青森市内)
垣通し(かきどおし)
シソ科カキドオシ属/多年性つる植物
ピンク〜薄紫色の舌のような形をしたシソ科の仲間によく見られる形の花が咲き終わった後、その直立する花茎が倒れ、つるが伸び地面を這い、”垣根”の下を”通り”越して広がる様から「垣根通し」と呼ばれていたが、それが短くなって『垣通し(かきどおし)』に落ち着いた模様。
葉っぱが丸く、それがつるに連なっている様から”連銭草(れんせんそう)"という別名もある。
その他にも、子供の癇の薬として使われたとこころから"カントリソウ(癇取り草)"、"カンキリソウ(癇切り草)"。
ゼニクサ(銭草)、ミソバナ(味噌花?)、ヤマスミレ(山菫/青森県)、モウセン(毛氈?/秋田県)、カジバナ(火事花/新潟県)、アサッペイ(??…謎…/島根県)、カキドクサ(垣土草?/熊本県)などの地方名も多いのは、人里でも多く広がる雑草・花だからか。
東アジアやヨーロッパにも広く分布して、日本でも北海道から九州までほぼ全国に分布する。
花期は4~5月の春。人里・平野部の道端、草地、土手などに自生していて、日当たりのよい場所よりは背丈の大きい樹木や草が生えていて少し涼しい場所に好んで生える。
春に川の土手を散歩・ランニングしている時に、群生している(蔓で一面に広がって生えているように見える)のを見る。
若葉は食用になり、アクを抜いたあとにおひたしや和え物に。
薬用としてもよく利用され、癇の薬(鎮静効果)の他、血糖降下作用や、尿道結石・胆石・利尿・消炎薬としても利用出来るという。
花言葉:楽しみ/享楽