「どこかの夜長」参加Log
どこかの夜長(http://and.noor.jp/e/yonaga/22/)に参加させて頂きました
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モデルルームはくじら座にある
ハンガーラックに型落ちのオーロラ群
月が綺麗に見える呪い
きみが正した星々の巡り
運命は心臓に向かって落ちてくる
誰かがすてた星座たちの街
今までいくつの青を見てきたか
既にわたしの吐息は流星
嫌いって言って泣かなくていい
さみしくなるのはいつも夜
恋を乗せても舌は食べられない
頬に流れた星を掴んで
ナイフを入れるなら胸元からがいい
メインディッシュを飾る薄衣
もどれない
しねない
もうおしまい
天国行きの魔女
罪のない蛾の国
極光は背に靡く
羽衣に銀河一つ
ここで死ぬ二人
共に生きる互い
三日月主催ミッドナイト・ティー
紅茶にいくつ一番星を落とすの
銀河といちごのサンドイッチ
レモンもミルクも星座ではない
朝焼けを汚すために火がある
どいてそこには永遠が成っていたのでしょ
こうして一対の夢は十字架を得た
仮にきみが冬を終えていたとして
飲みかけの朝をしまうな
宜しいそれなら最前列に並びなさい
なぜわたしが星座になれると知っているの
合宿所にエデンを選んでも
お前を芸術家にしてやろう
拭うばかりで清めてくれない
朝のふちに直接触れないで
王冠ひとつ流れ星ひとつ
それから方程式の球たちひとつ
宇宙の終わりを読み解くんじゃない
太陽に宛てた透明な便箋
きみが投げだしたエンドロール
いつまで黙れば暦が終わるの
仮説を抱えて冬を凌ぐ
見はぐったね、危なかったね
蜃気楼よりは湿ってる常世
どうしようもないって笑えば開演の合図になる
フィルム一本分祈るがいい
きみを選んだ世界が黒幕
初夏を迎える前の楽園
予てより血脈に刺繡ありて
お前ひとりの沈黙に春を見た
つま先に予言を飾るな
かつて花園にあった終末
黄薔薇になるまで咲き続けたい
海の子どもら/炎の末裔たち
満月が土地を譲ってくれなかった
うまく枯れたら水葬してあげる
一枚一枚丁寧に暴いてやるから
ハウリング半径100mで建国
同じ季節を余韻まで味わいたい
なにも隔てぬ夜こそ故郷
美よりも才よりも声のみを捧げよ
今ならお前と二人だけの王国
追憶と呼ぶには香りが強すぎる
産まれ直すにも死因がないし
春を孕むには早すぎた
綺麗な月でだけ編んだ歴史書
今なおまなうらにかつてが在る故に
まるで喜劇の前置きみたいね
この血潮だけはほんとうを運んでゆく
融け残った殺意すくわないで頂戴
野花のくせにうつくしいとか卑怯者
心拍数を備忘録にするな
もうどれだけ夜を喰らったか
どうせ知らない歴史になるだけ
Re:創世記の仕様書紛失について
なんで神様が増えているんですか
いっそ薔薇の一生を聖痕としておけ
たかが光を栞にしただけ
それからの事をいつまでも手放せない
我慢比べは太陽の負け
連絡はいらないさよならもほしくない
時の歯車に銀河を差し忘れた
見透かす先に一等星のむれ
逃走する桜花爛漫
しからば時を編み直しましょう
配布した四季/あまりものの夏
信じた者から冬は去る
きれいなものって崩れてもきれい
万華鏡に入れたものたち
もっと触って初めてのかたちにして
多面体としてきみの前に在りたい
誰にも言えないわたしの揺らぎ
成長したら流星を食べます
いざこざは捨てて真夜中を選びます
ざっくり地球三回分は生きます
先祖代々家系図代わりにできます
来世はあなたの標になります
ピークを過ぎてもずっと好きです
受話器を取れば極彩色
わたしたち皆星座になるために走った
いくつかの好きは全て光の色となる
きみが指さす夜会の残り香
おまえと云う特別視を求めたために
ゆだんして愛して笑って、こどもら