TL デッドエンド レビュー 2023.02.16 09:45 今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、“TLー16 デッドエンド” です。 “戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー” から “ザ☆ヘッドマスターズ” にまで登場したディセプティコン、スタンティコン所属の “兵士 デッドエンド” が、レガシーで発売されました。 レガシーのスタンティコンリメイクもこれで4人め。 メナゾール(メナソー)への合体では左腕を担当するデッドエンドの登場です。 あとは3月発売のブレークダウンを残すのみ。気が付けばあっという間ですね。 時が経つのは早い。年々そう感じます(笑)。 さて、合体においてスクランブル合体を廃止、あくまでアニメ版の見ため再現に振ったレガシーのスタンティコンリメイク。 今回のデッドエンドも左腕への変形(というか貼り付き)専門になっており、同じ腕担当のドラッグストリップ同様の分離ギミックが内蔵されているなど、オリジナルトイや過去にユナイトウォリアーズ(海外ではコンバイナーウォーズ)でリメイクされたときとは一線を画すものになっています。 それでは、レビューしていきます。兵士 デッドエンド メガトロン自ら地球の車を改造して完成させて変形ロボットに、ベクターシグマにより悪の魂が与えられたことで誕生したスタンティコン部隊。 その一員であるデッドエンドはチーム内では比較的冷静な言動も見せていたような。 ちなみに、改造前の車は銀行強盗が乗っていたものです。 ポルシェ乗れるくらいなら銀行強盗なんかしなくてよくない?ロボットモード ドラッグストリップから一部流用があるのかと思っていたんですが、完全新規型でした。 まぁ実際、ロボット、ビークル両モードともにまったく別物ですからね。 UW版ではワイルドライダーと同型(ワイルドライダーがデッドエンドのリカラー頭部変更)でしたが、今回はスクランブル合体ギミックがオミットされてそれぞれが腕、脚専門になったので、当然彼とも別物になっています。 代わってブレークダウンがワイルドライダーの同型に・・ 基本的にはアニメデザインがベースだと思いますが、妙に肩幅が広いマッチョ体型になっています。 水泳選手ばりの上半身なんですが・・アニメでもそんなイメージはなかったけどなぁ。 そこはむしろUW版の雰囲気に近いかも。 なお、オリジナルトイ、アニメデザインともに脛の内側にタイヤがあるのですが、今回は外側に配置。UW版でもそうでしたが。 ただ、一応内側にそれっぽいディティールがあるので、ここを黒く塗れば雰囲気は再現できそうです。 まぁ、そうなると外側と内側、両方にタイヤがある感じになっちゃいますけど。 スタンティコン唯一のマスク顔。 オリジナルトイではほかのメンバーと同じく鼻と口がある顔なんですが、今回はもちろんアニメ版のデザインを再現。 一人だけマスクというのはちょっと特別感がありますが、逆に彼だけ仲間外れというか、浮いてしまっているかも。 コンバッティコンで一人だけマスク顔じゃないスィンドルもそうだけど・・ ただ、個人的には好きな顔です。 あと気になるのが足部分。 ビークルのリアウイング(?)がそのまま爪先になるデザインなのですが、これがかなり短いので、全体から見るとちょっとバランスが悪いです。 自立しにくいというわけではないのですが、見ため的に爪先はもう少し長くしてほしかったかな。 背面。 ビークルのボンネット部分を背負っていますが、ワイルドライダーみたいに側面が分離したりはしません。 そして、ふくらはぎがすごい・・(笑) 可動に関して気になるのが、脚部付け根。 そのまま真っ直ぐ上げようとすると、腰部と干渉してこの程度しか上げられません。 強引に上げることもできなくはないですが、あまりお薦めはしませんね。 一旦横向きに上げてから、 前向きに回すことで90度腿上した状態にはできるのですが、 ここから前方向に動かそうとすると矢印のでっぱりが引っかかるんですね。 なんでそんなことに・・ あと、いつものように腰裏にスタンド用の3㎜穴があるんですが、なぜか異様に浅いです。 緩くはないんですが、ちょっと不安。付属武器エアコンプレッサーガン オリジナルトイのデザインをベースにした射撃武器。今回も2丁付属します。 銃口先端は3㎜軸になっています。 なお、ドラッグストリップやワイルドライダーの武器は数さえあれば横に無限連結させることができましたが、今回は両側面に5㎜軸が出ているので連結は不可能。 ここへきてなんで・・?ビークルモード ポルシェ・928モチーフのスポーツカーにトランスフォーム。 車高は低く、ボンネットが長めでの全体にスマートなフォルムと、雰囲気はかなりよいと思います。 ボディカラーのワインレッドは成型色なのであまり高級感はないんですが、ボンネットからルーフ、リアまで走るストイプのラインもちゃんと再現されています。 ウインドウなどはクリアパーツではなく、黒く塗装することで再現されています。 なので強度面ではとくに不安はないかも。 ただ気になる点もちらほら。 まず一つ。 パッケージ裏の画像や説明書のイラストと違って、現物はナンバープレート部分に穴が開いています。 こんなところまで肉抜きしなきゃいけなかったの? もう一つはリア部の合わせ。 変形は基本かっちり決まるのですが、このリア部のみ、左右がなかなか綺麗に合いませんでした。 初回変形時はこんなふうにかなり浮いた感じに。 しかし各部を細かく合わせながら慣らしていくとこの通り。 さほど気にならなくはなりましたね。 でもどこかしらに負荷がかかっていそうで、あまりビークルモードで長時間置いておくべきではないのかも・・ 武器は車体後部に取り付け可能。 2丁付属するのは、やはりオリジナルロイのビークルモード用武装のオマージュですね。合体モード メナゾールへの合体では左腕を担当。 とはいえ、今回はモーターマスターのコンテナ部が分離変形する腕部フレームにビークルモードで貼り付くだけです。 ドラッグストリップ同様、肘関節を伸ばしていない状態の腕部フレームに取り付けることでロックが外れ(緑矢印)、 その状態でフレームを伸ばすことでデッドエンドも前後に分離し、 腕部が可動できるようになります。 なお左右の腕の互換性はなく、デッドエンドを右腕に、ドラッグストリップを左腕に合体させることはできません。 フレームそのものを左右入れ換えて胴体に取り付けることはできますが、肘に曲がる方向と拳が逆になります。 TL モーターマスター レビュー 分離状態のデッドエンドのみで。 前後に真っ二つになった車です(笑)。 アニメだと改造シーンでブレークダウンがこんなことになってましたが・・比較画像 先のリメイクであるUW版と。ロボットモードで。 妙にマッシブなプロポーションと爪先が短い(UW版はほぼない)ところが案外に通ってますね。 もちろん、今回のレガシー版のほうがシンプルでバランスもよくなっています。 しかしUW版のメインウエポンはなんで鉄パイプだったんだ・・ ビークルモードでも。 うん。まったく別の車ですね。 今回はかなり実車に近い雰囲気になりました。 合体モードでも。 UW版はほぼデッドエンドのみで腕部を構成。 ボンネットをたたんだ状態が基本ということもあり、かなり印象が違います。 拳の大きさが随分違うので、案外UW版のほうが迫力があったり・・ TL ドラッグストリップ、そしてワイルドライダーと。ロボットモードで。 ドラッグストリップとは、見ためはまったく違うとはいえ、どこかしらに挙痛パーツがあるのではないかと思っていたのですが、まるっと新規でしたね。 しかしそうなるとなんであと一人、ブレークダウンまで頑張れなかったのか・・ 一方のワイルドライダーはUW版では同型でしたが、今回は別型となり、それぞれに再現度もアップ・・したと思うのですが、並べてみるとあらためてデッドエンドの(ドラッグストリップもですが)肩幅の広さが目立ちます。 というか、ワイルドライダーがすごく華奢に見えてしまう。 ビークルモードでも。 6輪のレーシングカー1台に、高級スポーツカー2台。 ドラッグストリップとはまったく違う車ですが、腕部基部の移動だったり、脚部のたたみ方だったりの変形パターンにはかなり共通する部分が多いです。 ワイルドライダーとは変形もにもとくに共通点はなし。 TL ドラッグストリップ レビュー TL ワイルドライダー レビュー 初代アニメのエピソード、マスカレードにてデッドエンドに変装したマイスター副官ことジャズ(スタジオ86版)と。ロボットモードで。 ビークルモードが同じポルシェというだけで偽デッドエンド役に選ばれたので、ロボットモードはとくに似ているわけではありません。 ビークルモードでも。 同じポルシェでも、デッドエンドは928で、ジャズは935ターボ。 まぁまぁ見ためも違うようですね。 スタジオ86のジャズは、とくにアニメイメージで丸っこいフォルムになっているので随分違うなぁ。 SS ジャズ レビュー ライバルのエアーボット(エアリアルボット)から、同じく合体時に左腕を担当するUW版スリング(スリングショット)と。ロボットモードで。 久しぶりに見たけど、スリングは個性的な顔立ち(というか頭)ですよね・・・ ビークルモードでも。 このUWエアーボット型は単純だけでど綺麗に纏っているので好きです。 でもまたリメイクはしてほしい・・以下、画像 可動は、先に言った通り脚の付け根にクセがある以外は標準的。 しかしまぁ、必要十分という程度には動いてくれます。 爪先はあるようなないような感じですが、足首自体は内側へのスイング、さらに変形都合で後ろ向きにも可動するので、自立は問題なし。 なかなか格好いいじゃないか。 一方、太腿に対して脛がかなり長めなので、付け根可動がどうこう以前に立て膝はちょっと難しいですね。 この体勢でも頭が上を向ければいいんだけど・・ スタンド使用は先の理由でちょっと注意が必要かも。 外れて落ちるかもしれませんので。 ていうか、このポーズなんか可愛い(笑)。爪先がほぼないからかな。 とくに指定はないですが、前腕のガワに武器をマウントすることも可能。 このガワ、変形のために回転するので、袖に隠していた銃を素早く抜いて撃つ! みたいなシーンがイメージできます。 デッドエンド、ツーインワンモード! ドラッグストリップのときもやったんですが、あちら違って本当、ただのパーツにしかなりませんでした・・ 妙にパンプアップした腕コンビニ挟まれて、文字通り肩身が狭い脚担当。 むしろみんなを支える脚担当こそ逞しくあってほしいのだが・・ 今のところチームで一番華奢ですね、ワイルドライダー。 名前も顔も一番厳ついのに。 今回のリメイクで二丁拳銃キャラになった3人。 なおブレークダウン・・ VSスリング。 実は普通に空も飛べるディセプティコン勢。 デッドエンドもその例に漏れないのですが、設定としては地上を走ることに誇りを感じているようで、あまり空は飛びたくないもよう。 なんか妙に格好いいやん・・モ「そんな顔をするな。おまえももうすぐこっちに来られる。 ブ「いや、むしろ俺はこのままでいいような気もするんだ。そっちへ行くと、俺が俺でなくなってしまうような・・ワ「なにを言ってるんだ? 本当、なにを言ってるんでしょうねぇ・・ メナソー80%。 いや、実質的にはもう95%くらいか。前から見るぶんにはほぼ完成してますね。 以上、“TL デッドエンド” でした。 レガシースタンティコンの4人め。 てっきり同じ腕担当のドラッグストリップの流用だとばかり思っていたので、宣材画像が公開されたときは、これはまためちゃくちゃ気合いの入ったリデコだな! と感心したのですが、なんてことはない、完全新規でした。 いや、そっちのほうがすごいし(笑)。 でも、そりゃあそうですよね。 ロボットはともかく、ビークルは全然違う車だしね。 メナゾールの腕部フレームのジョイントも左右でそれぞれ専用になるのも仕方ない。 しかしそうなると本当、ブレークダウンが不憫でならないんですが・・ まぁそのへんは、また彼自身のレビューのときにたっぷりと。 愚痴ばかりになるかもしれないけど(笑)。 さてデッドエンドのことに話を戻しますが、個人的にマスク顔ということで、単純に見ためだけならスタンティコンのなかで1番好きなキャラなんです(面食いなのでww)が、こんなムッキムキなメージはなかったかなぁ。 というか彼を見てあらためてドラッグストリップも実はそうだったことを再認識したのですが、なんで腕担当が揃ってマッチョなのか・・ちょっと面白いですけどね。 ただ、上がらない腿、ほとんど存在感のない爪先、2丁付属の武器も急に連結できなくなってたり、あとこれは品質的な問題ですが、ビークルモードでリア部が合わせにくいとか、デッドエンド個人にはちょいちょい気になる点はあります。 というか、デッドエンドに限らずワイルドライダーにもモーターマスターにも気になるところはちらほらあったんだよなぁ・・ まぁ、ドラッグストリップがよかったぶん、続くメンバーに期待し過ぎた部分はあったかもしれません。 順番って大事だね。 もちろんどれもトータルの出来は悪くはなく、不満点も強いて言うなら、といういつものスタンスです(笑)。 ただもう一つ付け加えるならば、今の技術があればオリジナルトイと同じように脚部が変形してタイヤがちゃんと内側に来るようにしつつ、可動も、もちろん見ためも、違和感のないものにできたんじゃないか? とは思いますね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。