全容まとめ~モサドがイランの核開発極秘計画を入手?~北の融和路線で国際社会は安心してはならない
イスラエルの情報機関、モサドがイランの核開発に関わる重大な極秘情報を手に入れたという。その内容を以下にまとめた。
・「アマド計画」と呼ばれるイランの核兵器開発に関する5万5000ページの書類と、183枚のCDに入った5万5000のファイル
・核開発の極秘計画のファイルの存在があり、そのファイルは「一見、何の変哲もない施設」の中の巨大な保管庫に収められているとのこと
・問題のファイルは10万本あり、核兵器に関する青写真や図表、写真、ビデオ、プレゼン資料などが記録されている
・モサドはイランの施設から5万5000本の文書を入手したと発表
・イランはトリニトロトルエン(TNT)火薬10キロトン相当の破壊力を持つ5つの核弾頭を目指していた
(イランの各施設などを示す地図:BBC)
イスラエルのネタニヤフ首相はこの内容をテレビの生中継で放送。モサドの諜報活動の成果を生中継で発表した。まずここ最近には無いセンセーショナルなニュースだ。
国際社会の反応も敏感だ。日本では新聞で形だけ取り上げているが、このすごいニュースの価値がメディア関係者にはわからないようだ。これが平和ボケなのだ。以下にイランの反論と要人の発言。
イラン外務省のガーセミー報道官「イランに関する馬鹿げた見世物は、虚言以外に示すことのできるものがない、無駄なあがきだ」
イラン外務省アラーグチー外務次官「今回のネタニヤフ首相の動きは、アメリカのトランプ大統領の核合意に関する決定に影響を及ぼすための計画的な芝居だった」
ポンペオ米国務長官「イラン国内でイスラエルが入手した資料は、イラン政権が真実を語っていなかったのは疑いようがないと示した」
英政府報道官「イランとイランの核をめぐる意図について、我々がうぶな考えだったことは一度もない」
日本今のところ正式な反応を示していない。安倍首相は現在中東を訪問しており、記者がこのニュースについてコメントを求める意義は重要であるはずなのに、日本のバカげた記者は財務省の問題などを相変わらず中東の地でも行ってしまう低レベルさ。
私は何度も何度も指摘してきたが、北朝鮮が融和路線を取る意味は自国で核を持たなくてもいいから。イランが変わりに核開発をして北の弾道ミサイルに搭載すればそれで核武装ができるのだ。
日本メディアはこの可能性を無視してしているし(わかっていたとしても報道は絶対にしない)北朝鮮の態度が軟化して喜んでいるのは日本メディアだけである。今回のモサドが入手した極秘資料は大スクープだ。本来なら世界を揺るがす大ニュース。今後のイランの動きに注視すべし。