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ZIPANG TOKIO 2020「文化庁創設 50 周年【文化庁 新・シンボルマーク募集 】5月5日更新!」

2018.05.05 08:55


日本の文化政策の総本山ともいうべき「文化庁」、文化庁創設 50 周年記念の新・シンボルマークの募集です。北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国から大勢の皆様にご応募いただきたいと思います。

現在の文化庁シンボルマーク

文化庁シンボルマークは,文化庁の「文」の文字をモチーフに三つの楕円で,「過去・現在・未来」「創造・発展」「保存・継承」の輪をイメージし,芸術文化を 創造し,伝統文化を保存・伝承していく人の姿(文化庁)・広がりを表現しています。色彩は日本伝統色の一つである「朱色」です。

一般公募により応募された作品527件(応募者数221名)の中から文化庁内及び外部専門家の協力を得て選考を重ねた結果,平成14年12月に堀江豊氏(広島県在住・グラフィックデザイナー)の本作品が採用されました。これまで文化庁の催す行事や各種支援による公演等で表示され,封筒,各種パンフレットなどにおいて表示することにより,文化を大切にする社会の構築に向けて活用されてきました。



7パターン

※応募用紙 http://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/boshusymbol/pdf/r1404539_03.pdf

どなたでも応募できますので奮ってご応募ください!


我が国の文化 政策「文化で明るく元気に」

文化庁長官 宮田 亮平

 昨今,日本を訪れる外国人観光客の数が年々飛躍的に伸びています。また,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「2020年東京大会」)をはじめ国際的スポーツ大会が開催されることから,今後ますます海外からの注目が日本に集まることが予想されます。これを日本の文化を海外に発信する大きな好機と捉え,2020年東京大会を契機とした,全国津々浦々での文化プログラムの実施等を通じて,世界に誇る日本の文化遺産,文化芸術を国内外にアピールしていきたいと思います。
 日本には優れた文化や芸術が数多く存在する一方で,評価されないまま日の目を見ないままのケースも見受けられます。そういった世に埋もれている優れた文化や芸術にスポットライトを当て,応援し育てていきたいと思います。そして,隠れた才能を見つけ,時には才能同士をつなげることで更なる展開を促すことも文化庁ができる仕事の一つであります。
 この様な文化の発展という大きなテーマの基では文化庁単独でできることは限られています。是非「国民参画」で多くの方々に参画していただきたいと思います。企業をはじめ民間の方々にも文化や芸術に一層の関心を持っていただけるように努めたいです。文化は経済です。文化が発展することで皆が元気になり,ひいては経済活動にも良い影響を与えます。文化が経済に結び付くという具体的なストーリーを民間の方々と一緒に創っていきたいです。
 世界文化遺産や日本遺産をはじめ,有形無形の文化財の保護・継承のみならず,それらを活用していく視点が重要です。文化財を「点」ではなく「面」として,観光,スポーツなど相乗効果をもたらすような関連分野と一体となって,伝統と現代の融合も図りつつ,活用を進めたいと思います。文化を幅広く捉えて,各地の固有の魅力である文化を基に,地域の活性化を図り,国内外へ魅力を伝え,世界とつながることが今正に求められています。

奄美大島「宇検村立阿室小中学校」学習発表会。子ども達の作品が展示(写真上)、恒例の小中学生全員での劇、背景の大道具も小中学生が協力して制作(写真下)

奄美大島「宇検村立阿室小中学校」校庭に作られた田んぼで島人による小学生の田植え指導



「記念すべき文化庁50周年の地方(京都)移転に拍手!」

東北芸術工科大学 名誉教授 アジア文化造形学会会長
風土・色彩文化研究所 主宰 日原 もとこ


文化庁50周年、誠におめでとうございます。

 つまり、本年は2018年なので誕生したのは1968年のことなのですね?調べてみますと、その経緯が中々複雑でして、1950年に遡りますが、国は文化財の保存・活用と、国民の文化的向上を目的とする文化財保護法を成立させました。それに従って文化財保護委員会が諮問機関として旧文部省の外局に設けられます。 

 その後1968年に行政改革の一環としてこの文化財保護委員会は旧文部省の文化局と合併され、文化庁と名乗る機関になったということでした。

因みにこの旧文部省ですが、2001年には中央省庁再編に伴って科学技術庁と統合化され、最近は文部科学省と呼ばれています。

兎に角喜ばしいことは、国がやっと重い腰を上げ、政府機関が中央に一極集中する必然性を俎上に議論し、地方活性化を目指す全国分散への取り組みに、先がけモデルとなったこの文化庁の京都移転は象徴的な素晴らしい英断であり、地方にとっても最近、珍しく明るい話題と感じた次第です。



・・・編集室からお邪魔烏🦇・・・


えっ?つまり、古代日本のみやこ京都が文化のコントロールセンターになったんですね〜?

京都と云えば、今や我国最大の観光地。2016年の海外訪問客数はなんと、5,522万人という数字ですよ〜それに…
京都市の観光消費額が1兆円超え、外国人宿泊者数は過去最高、無許可民泊は推計110万人 (―2016年度「京都観光総合調査」)ということです。…??もしかして、これも観光集客率全国ダントツNO.1 ? ならば、結局一極集中では?? ・・・
あ、そうか〜そうした場所だからこそ、訪問客のナマの声が聞けるし、全国的な目線で平均化を図る客捌きも出来るメリットもありますよね〜?
謂わば先祖がえりですね?
しかし、京都と言っても京都府全体はすごく広いし、山あり谷あり海もあるのに、意外と知られていない処一杯!歴史の深さとその多様性についても、今のところ、目立つところばかりに偏りあると思うのは僕だけかな〜? 

元伊勢とは日本最古の歴史を持つ籠神社(丹後)。伊勢神宮外宮の主祭神豊受大神の故郷です

「葵祭」は、懿徳天皇4年(紀元前507年)に始まったと伝えられ、「藤祭」と称しておりました。欽明天皇の御代に賀茂祭が「葵祭」と称せられるに及んで、͡籠神社でも「葵祭」と称されるに至ったと伝えられています。 賀茂社の祭礼では祭員が葵の葉を付けるが、籠神社では祭員の冠に藤の花を挿すのが古来の例になっております。 平成6年には藤祭・葵祭発祥2500年祭を盛大に執り行いました。

「洗練された茶屋様式の美」八坂神社(祇園社)の門前町として発祥。
祇園新橋伝統的建造物保存地区に指定されている

和の文化を活かす「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶屋」インテリアは和モダン

京都府南丹市美山町「かやぶきの里」

「三十三間堂」の名で知られる京都・蓮華王院三十三間堂に安置される1001体の 千手観音像は,平安時代の創建当初像124軀,鎌倉時代再興時の像876軀により構 成され(残りの1軀は室町時代の補作),京都に栄えた王朝文化の華やかさと壮大なスケ ールを今に伝えています。(1件の彫刻の重要文化財としては最大数です。)

宇治上神社本殿(世界遺産・国宝)宇治川を挟んだ平等院の対岸にある。創始は明らかでないが、平等院鳳凰堂の完成後、宇治に来訪する貴族の信仰も厚かった。本殿は外観が特異であるが、規模の違う一間社流造の内殿三棟を覆屋で囲んだ形式で、内殿は全国に普及した流造の典型。建立年代は細部の手法から12世紀前期と推定され、神社建築として最古の遺構である。

京都府宇治市宇治川に架かる比較的最近に造られた朝霧橋。紫式部が『源氏物語』最後の十帖の舞台にこの地を選んだことはあまりにも有名。周辺では源氏物語のまちをテーマにした歴史街道関連事業により散策道等の整備がなされました

芭蕉翁は岐阜長良川で「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉 」と・・・さて京都宇治川では?
やはり鵜飼は文化である

【石山寺多宝塔】  建久5年(1194年)に源頼朝が寄進したと伝えられる日本最古の多宝塔で国宝に指定されている。均整のとれた優美な建築で、内部の柱や天井の廻りなどには仏像や草花などの絵が描かれている

【月見亭】  近江八景「石山の秋月」のシンボルとなっている月見亭は、瀬田川の清流を見下ろす高台に設けられ、後白河天皇以下歴代天皇の玉座とされた

 紫式部所縁の石山寺千日会  西国三十三所観音霊場の第13番札所。奈良時代後期に、聖武天皇の発願により、良弁によって開かれた。広大な境内には、寺名の由来となった天然記念物の硅灰石(けいかいせき)がそびえている。国宝の本堂・多宝塔をはじめ、経典・聖教類、仏像、絵巻など多くの国宝、重要文化財がある。

近江最古の神社「白髭神社」湖中の大鳥居

琵琶湖には4つの島がある。「竹生島」、「沖島」、「沖の白石」そしてもう1つは「多景島 」 見る方向によってさまざまな景色を見せることからその名が付いたといわれる多景島は、彦根市街より沖合約6.5kmに浮かぶ周囲600mの小さな島です。彦根港から遊覧船で行くことができます。島全体が断崖絶壁で、岩の上に松や竹が生い茂り風致(ふうち)に富んでいます。

島内には日蓮宗の見塔寺や桜田門外の変で井伊直弼(いいなおすけ)が水戸(みと)藩士に暗殺された時、鮮血を滲ませたという題目(だいもく)岩などの名所があります。島の西4kmに浮かぶ白石はここから眺めるのが一番美しいといいます。

山科を越えれば琵琶湖はもう目前に広がります!

1927年完成、築90年の京都府警本部本館(都道府県警の本部庁舎としては現存最古)は、府が耐震補強や改修工事を実施。文化庁は 2021年度までに全面移転を行う。同敷地内に、明治37年(1904)の建築(ネオ・ルネッサンス様式)で重要文化財の京都府庁旧本館が建っています。

重要文化財の京都府庁旧本館。明治37年12月20日に竣工。
設計は,文部技師久留正道の指導の下,京都府技師松室重光が担当しました。



「文化とは、あらま欲しき人間活動の総合である」

愛知県立芸術大学名誉教授
環境ディレクター      林 英光


 文化は過去から現在そして未来への橋渡しである。
人類の新しき文化は、国境や思想を越え、平和で誰もが平等で自由に、和やかに安らぎ語り合える幸せな環境を享受できる場を。経済ではなくリーズナブルで簡素な「ベーシックインカム環境」文化を世界に広めることが大事になると考える。

 2017セーリングW杯蒲郡 海陽ヨットハーバーの国際交流の場。
おもてなしはマイナスイオンいっぱいの「海の風」 

   
   現在日本は世界最先端の衰退成熟社会に向けて歩んでいる。
この潮流に対し、未来へのビジョンを示せるのは文化である。

わが国の誇る中世の文化芸術は都市計画から日本人の容姿振る舞い言葉に至る、全体調和の究極の美を世界に先がけ総合芸術として実践してきた。衰退する国のサバイバルには心に響き残る文化の力が必要である。

 文化とはたゆまぬ改善であり「改善とは機能的で優美であること」、

そして「風土と伝統を活かし未来を創る」に尽きる。

熊野本宮大社証誠殿(神門より望む)

俗に「オカラスさん」とも呼ばれる熊野牛王神符(牛王宝印)は、カラス文字で書かれた熊野三山(本宮・新宮・那智各大社)特有の御神符です※デザインは各大社によって異なる

日本の寺社建築の威厳と軽やかで華やかな色彩と造形は参詣者の心に沿い響く文化だ。宮崎青島神社

習俗文化はデザインの基底であり、引き継がれる力強いアートである

登りと帰りが出会わないスロープの知恵と造形の見事な会津の文化、栄螺堂

金属と木材と石材が背景の植物と完璧に調和している三島大社の一お堂の和の佇まい

花巻鹿踊り南部曲がり家に鹿踊る。鹿(しし)踊りとは、墓前に捧げる祖霊信仰の儀礼行事で、独特な装束と強面の鹿面を被り、鎮魂と畏敬の念を込めた厳粛且つ勇壮な群舞から始まる

民芸品や駄菓子など地域の細やかな宝を守り継承することも大切な文化である。王子稲荷神社で

JR東海岐阜駅前再開発では、複雑な交通動線と人の流れを二層に分け、四神相応の位置付けで岐阜市伝統の産業や素材と色彩、取り巻く自然環境である長良川と山の植生を活かし、伝統とモダン要素を有機的に構成し調和を図った。(Total Design Hideaki Hayasi)


・・・編集室からお邪魔烏🦇・・・

岐阜駅前のデザインは林氏の設計思想 〜文化は過去から現在そして未来への橋渡しである。〜が生かされている事例です。 岐阜と言えば私の生れ故郷!となると、改めて我が郷土の伝統が色々と浮かびます。 

先ずは長良川の鵜飼の情景と想い起こす訳ですが、この伝統が時代を経て、芭蕉の名句に繋がるのですね!
・・・やがて悲しき・・・

本来、平安時代の貴族のお遊びからの由来だとすると、前掲の宇治川の鵜飼の方が先だったんですね?でも更に驚くことには、〜5世紀末から6世紀前半に築造されたとされる群馬県の保渡田八幡塚古墳では、頸に紐を巻きつけ嘴には魚をくわえた形状で鵜飼の様子を表現した「鵜形埴輪」が出土している。

現在、宮内庁式部職である鵜匠によって行われているのは長良川河畔における鵜飼(岐阜市、関市)のみである・・・


 金華山と長良川

岐阜長良川薪能

手力らの火祭り

岐阜市川原町の古い町並み戸口には岐阜提灯が吊るされている

岐阜公園三重塔

長良川鵜飼

長良川上覧鵜飼図

鵜飼の図(「芭蕉翁絵詞伝」(義仲寺蔵))


(順不同・敬称略)


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

熊野本宮大社 〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮 TEL0735-42-0009

熊野本宮観光協会
〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮100-1世界遺産熊野本宮館内 TEL:0735-42-0735 

籠神社 〒629-2242 京都府宮津市大垣430電話: 0772-27-0006

公益社団法人びわこビジターズビューロー
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜2番1号「コラボしが21」6階 TEL: 077-511-1530

岐阜市役所 〒500-8701岐阜市今沢町18番地 代表電話:058-265-4141

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111

通商産業省〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511

公益財団法人 岐阜観光コンベンション協会
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