サイト改善のポイント
サイト改善の際、どこから手を付けるのがよいか迷うことも多いかと思います。何の戦略もなしに、その時の解析状況だけから判断しても長期的に良い結果を出し続けることは難しいと思います。
そこで、アクセス解析をする際にはサイト全体を以下の3つのパートに分けるとサイトの中の改善すべきポイントが明確になる場合が多いです。
①TOPページ/ランディングページ
②サイト内
③フォーム(フォーム/確認/完了)
そして、これら3つのパートで改善しやすい順に並べると、大体は③①②になることが多いです。
③フォームに関しては、フォームの項目数、プログラムエラー、サーバーエラーにより確認ページへの遷移率が極端に悪いサイトが非常に多く、そのようなサイトはフォームの改善にまず着手すべきです。フォームから確認ページへの遷移率が改善すれば、コンバージョン数は飛躍的に伸びる可能性が高いです。そして何より、多くのサイトの場合、①②の改善よりも圧倒的に簡単なはずです。
次にユーザーの流入の入り口となる①TOPページ/ランディングページですが、2018年の今の時代、最も注力すべきはページ読み込み時間だと思います。まずは、最も流入の多いと思われるスマホデバイスによるページ読み込み時間の改善が最優先されるべきでしょう。サイトのデザインや他のユーザビリティが良かったとしても、入口ページであるTOPページ/ランディングページの読み込み時間がかかっていては全てが無駄になるでしょう。
最後に③のサイト内ですが、これはサイト毎に問題が異なり、改善にはかなり時間もかかることが多いです。ポイントは長期的な集計期間で見て、何か変化のあったタイミングを見つけることです。そして、その変化のあったタイミングで何が起こっているのか、何を行ったのかを確認しましょう。大きな視点で原因にあたりをつけ、徐々にブレイクダウンしていくと原因にたどり着きやすいです。やってはいけないのは、大きな変化も確認していないのに、原因にあたりをつけ、小さなポイントだけを分析してしまうことです。もしかしたら、そこに小さな問題はあるかもしれませんが、大きな変化に対する影響は非常に少なく、サイト全体に対するインパクトは殆どないということになる場合が多いです。どうせ時間をかけるなら、サイト全体に対するインパクトが大きい問題点を発見して改善すべきでしょう。