抵抗する動物たち─グローバル資本主義時代の種を超えた連帯
[原題:Animal Resistance in the Global Capitalist Era]
サラット・コリング著
四六判並製、316ページ 青土社、2023年
動物たちは人間の抑圧に抵抗する。
その振る舞いを政治的・社会的観点から分析し、
抵抗の背景をなす構造的不正を明るみに出す。
行為主体たる動物たちの〈声〉を聞く
ポスト・ヒューマン時代の動物論。
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【目次】
緒言
謝辞
序論
第一部 なぜ動物たちは抵抗するのか
第一章 動物の抵抗を想像する
動物たちの越境/動物たちの攪乱/政治的動物
第二章 動物抑圧の社会条件
動物の飼い馴らし/動物の植民地化/動物資本/
動物事業と現代の暗黒郷/グローバルな畜産業と環境不正
第三章 動物たちの抵抗理由
自己防衛/愛と繫がり/復讐と憤慨/孤独と退屈/生きる意志
第二部 いかに動物たちは抵抗するのか
第四章 動物たちの社会的・政治的行為者性
動物の境界破り/動物の世界形成/動物の意図性/動物労働
第五章 動物の抵抗方法
脱走/動物解放/報復/日常的反抗
第六章 野生の中へ
境界線上の牛たち/野生の居所を見つける/
野生化集団の形成と定着/危険な環境を生き抜く
第三部 何(の始まり)を求めて動物たちは抵抗するのか
第七章 動物の抵抗に対する人々の反応
個を目撃する/抵抗の過小評価/離れゆくよそ者たち/
反逆者の商品化/動物たちの擁護
第八章 サンクチュアリ
動物サンクチュアリとは何か/サンクチュアリは動物たちに何をするか/
サンクチュアリは世界のために何をするか/サンクチュアリでみられる動物の行為者性
第九章 成果と多種連帯
相互連結した闘争を認識する/脱搾取による脱植民地化/
動物たちのための再野生化/動物の抵抗者たちに加勢する
結論
訳者あとがき
出典
動物名・人名索引