FXはゼロサムゲームとよく言われるけれど
Q:
質問なんですが、FXはゼロサムゲームとよく耳にするんですが、実際は国家間の貿易、個人が海外旅行に行くときの為替差額(?)などもFXに含まれていると記事で読みました。
実際のところ、FXの利益はFX参加者だけではなくほかの場所からこぼれてくる資金も大量に含まれているんでしょうか?
勝者の方が多い可能性ってありますか?
長年気になっていたので知ってる方がいれば教えていただきたいです(>_<)
A1:
> FXはゼロサムゲーム
FXが賭場であればゼロサムゲーム、
或いはショバ代(手数料相当)の分だけマイナスサムゲームとなります。
しかし為替は賭場ではなく『両替』です。
そのため為替市場は『実需』によって成り立っており
FXなど為替市場に流れ込む『投機マネー』に対し
『実需』は8割とも9割とも言われています。
よって「FXの利益はFX参加者だけではなくほかの場所から
こぼれくる資金も含まれている?」という問いに対する答えは
YESとなります。
A2:
> 勝者の方が多い可能性ってありますか?
投資の勝ち負けは定義によって変わってくるので一概には言えませんが、
公表されているデータを見る限り(時期的要因等を除いた平均で)
「為替相場に参加する個人投資家の7割は負ける」というのが実態です。
一方で日本の個人投資家の殆どは米ドル円・クロス円でトレードしています。
(国内店頭FXの先々月売買代金の93%超は米ドル円・クロス円によるもの)
そしてこの10年間、国内店頭FXは常に米ドル円・クロス円の
ロング勢が多数派を占めています。(※取引金額ベース)
つまりこれら公開データに基づけば「アベノミクスなど通年で円安トレンドの続いた期間は
国内店頭FXの長期投資派は勝者の方が多い」可能性があると言えます。
(ただし短期筋を含めると敗者の方が多数派になる可能性アリ)
質問者返答:
詳しく説明していただきありがとうございます!
やっぱりそうだったんですね! 今までは疑いながらもFX参加者のみの投資資金の奪い合いだと思っていました。実需がFXではかなり重要な用語のように思えました。後で詳しく調べたいと思います。