米国整形外科学科学会の膝関節症への治療に関する推奨のサマリー①
こんばんは。夢のまち訪問看護リハビリステーション 都賀の理学療法士の倉形です。
以下に書くことは、私の所属先などとは一切関係のない私の私見であり、文責は全て倉形個人にあります。
今日は短く書きます。
2013年にAAOS(米国整形外科学科学会)が出した膝関節症への治療に関するガイドラインを読んでみました。下記のURLからPDFが無料でダウンロードできます。
ちょっとFull textで読むのがあれなので、私はサマリーを読みました(*_*)。
15種類の治療に関して学会の推奨度と、それをサポートするエビデンスの強さを記載する形になっています。5年前のものですが、なかなか興味深い内容になってます。
以下に項目と推奨度を書きます。
1. 症状のある膝関節症患者に対して、下記は推奨される。
セルフマネージメントプログラム、筋トレ、低強度の有酸素運動、神経筋教育、
ナショナルガイドラインに一致した身体活動に参加すること。
→強く推奨される
2. 症状がありかつBMIが25以上の膝関節症患者の体重減少は推奨される
→中等度の推奨
3A. 鍼は症状のある膝関節症患者に勧められない
→強い推奨(表現がややこしいですが、強く否定しているということです)
3B. TENSなどの電気を用いた物理療法は推奨されない
→結論には至っていない(きちんとしたデータがあまりないということです)
3C. 徒手療法は推奨されない
→結論には至っていない(きちんとしたデータがあまりないということです)
4. 外反を抑えるタイプの膝サポーター
→結論には至っていない(きちんとしたデータがあまりないということです)
5. 中敷きは推奨されない
→中等度の推奨
項目位は全部書こうかと思いましたが、書き出すと案外長いので、続きは次回に
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
理学療法士 倉形裕史