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退屈と惰性と 改

創彩少女庭園 源内 あお レビュー

2023.02.19 05:44

 今回のレビューは、1/10スケール 創彩少女庭園 より、

“源内 あお【若葉女子高校・冬服】” です。


 創彩少女庭園とアニメ、フレームアームズ・ガールのコラボアイテムとして、同作品の主人公、

“源内 あお” が、

創彩少女フォーマットでキット化。

 今回は同時発売された 

“アフタースクール 轟雷お誕生日セット” と、

翌月発売された公式ショップ限定、

“源内 あお【若葉女子高校・冬服】 ドリーミングスタイル ハッピーモノクローム” も、

併せてレビューしていきます。


 発売からけっこう時間が経ってしまって申し訳ありませんでした。

 創彩少女はドリーミングスタイルも一緒にレビューするのが恒例となっているので、その時点で通常版の発売から一月置くことになるのですが、今回はそれに加えて小っちゃい轟雷を塗ったり、デカールを貼ったりすのに手間取り・・というか、なかなかそれらに手を付ける踏ん切りがつかなくて(笑い)、ここまで時間がかかってしまいました。

 さて、コラボキットとしては先にZOZOとコラボしたまどかもいました(1次生産分を買い逃したので、うちに来るのは5月です)が、固有キャラクターのキット化としては初となる、今回の源内 あお。

 まどか、暦、リツカの3人娘に続く創彩第4のキャラクター・・というわけではなく、あくまでアニメ、フレームアームズ・ガールに登場した彼女を創彩のフォーマットを使ってキット化したもので、一部でシリーズの共通仕様とは異なる部分もあります。

 しかし、いつまで3人だけで回すのかと少し不安もあった創彩のラインナップに変化をもたらしたという意味で非常に大きな存在になったと思います。

 本家のほうでも、待望のエマ先輩のキット化、さらに新キャラの2年生2人が登場し、今後のラインナップにも期待が膨らむ状況になってきました。

 あおの友人、武希子のキット化もすでに決定しており、コラボ関連もほかの作品含めいろいろと夢想してしまいます。


 それでは、レビューしていきます。

 キットは基本パチ組みで肌色部分のみ合わせめを消し、一部塗装に付属のデカールを貼っています。


パッケージ

 通常版は生写真ふう、限定版は設定イラストに色を付けたもので基本的に本家の仕様と変わりません。

 しかし、イラストレーターが違うのでかなり雰囲気は違っています。

 今回のあおのイラストはアニメ、フレームアームズ・ガールのキャラクターデザインを担当された方の手によるものらしく、通常版の描き下ろしイラストは色味含めてアニメのなかのあおをイメージした仕上がりになっています。

 限定版のほうは、まさにアニメの設定画という感じですね。

 それぞれで若干雰囲気が違うのも、またアニメっぽいというか・・

 なお、説明書のナビ役は轟雷になっています。

 こういう細かい気配り(?)もうれしいですね。


 ちなみに箱の厚みは追加パーツのぶん、限定版のほうが5㎜ほど増しています。

源内 あお

 私立若葉女子高校に通う1年生。

 豪華客船の船長として世界を巡る父親に母親も付き添っているため、立川のマンションで現在1人暮らし中。

 いなり寿司が好物で、詩を書くことが趣味という普通の(?)女子高生です。

 ある日、FA社の手違いで送られてきたFAガール、轟雷の起動に偶然成功し、彼女のマスターとなります。

 さらにFAガールのモニターに選ばれ、高額の報酬につられてFAガール同士のバトルによるデータ収集をすることに。

 以降、轟雷やほかのFAガールたちとの間に人とFAガールを越えた絆を育んでく・・

 なお、そもそもプラモの知識はまったくなかったようで、組み立ての技術も低いもよう。

 基本、面倒臭がり。FAガールたちが巻き起こす騒動に巻き込まれ態もまったく根に持たない大らかさを備えています。

 CVは日笠陽子さん。ちょっと想像つかない・・(アニメ未視聴)


源内 あお【若葉女子高校・冬服】

 アニメのイメージそのままに立体化(アニメは観ていないので、あくまで設定画の再現という意味で)。

 ちょっと独特な制服のデザインも、パーツ分割による細かい色分けで見事に再現されています。

 使用されている成型色はシリーズ最多の16色。

 パーツがたった1個だけというランナーもいくつかあります。

 ただ、各部の黒い(正確には黒じゃない)ラインや袖のボタンなどは塗装が必要(正面のボタンは塗装済み)。

 とはいえ、マーカーなどでささっと塗れるレベルです。

 ちなみに撮影してる間にラインがどんどん剥げていっていますがお気になさらず(こら)。

 襟の後ろ側中央にある校章マークはデカールでの再現です。


 特筆すべきはスカートのチェック柄。

 当然プリント済みです。プリーツの皺や布の拡がり具合に合わせて実に自然に、綺麗にプリントされていますね。

 これについては配信などで亀山P(創彩少女庭園のプロデューサー)も強調されていましたが、相当なコストがかかっているようです。

 そのせいか、本家3人娘のキットではスカートパーツは通常、なびき、座りポーズ用の3種類付属していましたが、今回は通常と座りポーズ用の2種類のみになっています。

 ポージングの幅は少し狭まった感はありますが、それでもこのチェック柄をプリントで再現してくれたことはありがたい。

 これがもしデカールや、それこそ各自塗装で再現してくださいとかいうことになっていたら、僕ならもう発狂していたでしょうね(笑)。


 創彩少女庭園といえば、複数の髪形(頭部)が付属し、その日の気分に合わせて変えられるというのもシリーズのウリの一つだったと思うのですが、今回のあお通常版はトレードマークでもあるポニーテール頭部の一点勝負となっています。

 あくまでアニメの中の加除を再現したものというところで、劇中で見せていない髪形は付属しないということなのでしょう。

 もう1パターン、自宅での髪を下ろした状態は同時発売のアフタースクールに付属するパーツで再現できますが、それはまたのちほど。

 テールはいつものジョイントで可動。

 頭頂部のアホ毛もボールジョイントで可動します。

 左右のもみ上げも可動。

 それぞれ細かいというか、細くて鋭いパーツなので破損と怪我には注意です。


 髪形が1種類だけなので、その代わりに表情差分は多めに・・ということなのか、フェイスパーツは過去最多の5種類付属しています。

通常顔

笑顔

たはは顔

ドヤ顔

デフォルメ顔

 どれもアニメ劇中で見せた表情を完全再現。

 最後のデフォルメ顔は複数の候補のなかから投票で選ばれたものですね。

 やはりアニメキャラクターというところで外せない表情だったと思います。僕もこの顔に投票しました。

 選に漏れたほかの表情も、なにかの機会でフォローしてほしいものです。


 いつも通り、無塗装状態のフェイスパーツとデカールも付属します。

 ちなみにフェイスパーツは専用の規格になっており、本家創彩少女との互換性はありません。

 形状からしてまったく違いますね。

 裏もこんな感じ。

 デフォルメ顔などは汎用性も高いだけに残念な気もしますが、シリーズ共通の形状にするとアニメデザインの再現ができなかった、ということだったようです。


 下半身(脛以外)とスカートを専用のものに交換することで座りポーズを再現できるのはシリーズ共通のギミックで、もちろん今回も採用されています。

 しかし新要素として、太腿にロール軸が追加され、

いわゆる女の子座りができるようになっています。

 まどかや暦でも(脚組みポーズ固定のリツカは不可能)、膝関節部分で回すことでできなくはなかったのですが、今回は太腿でかいテンできるので膝周りがより自然な見ためになっています。

 さらに、靴を脱いだだ状態の足(靴下履き)も付属。

 これで室内シチュエーションの再現も普通にできるようになりました。

 これまではずっとアメリカンスタイルでしたからねぇ・・


付属品

スクールバッグ

 若葉女子校指定のスクールバッグ。

 ジッパー部分が色分けされているこだわり・・

 そして立川市の非公認キャラクター、ウドラのマスコットもしっかり再現されています。

 いや小さい・・

 目や口、脚は塗装しましたが、まぁこんなもんで十分でしょう。

 横の校章はデカールです。


スマートフォン

 ピンクのケースに入ったあおのスマホ。

 やはりJKの必須アイテムということで欠かせませんね。

 表面は塗装が必要ですが、ディスプレイ部分を示すモールドもなにもないのでちょっと面倒。

 僕も最初はなんとか塗り分けようとしたのですが上手くいかなかったので、もう表面全体を薄いグレーで塗った上から適当なシールを四角く切って貼り付けました。

 裏はこんな感じ。


ニッパー

 こちらはモデラーの必須ツール。

 グリップの色からして、コトブキニッパーですかね。

 これまためちゃくちゃ小さいので、紛失注意です。

 刃先部分は塗装が必要。当然可動しません。

 保持のための専用持ち手が付属。親指の付け根部分にスリットがあり、そこにニッパーのグリップをスライドして固定できるようになっているのですが、無理に通そうとして折らないように注意してください。

 なお、このニッパー用持ち手の追加で今回付属のハンドパーツは全9種✕左右分となり、手首ジョイントも余りがなくなっています。


スタンド

 シリーズ共通のパズルピース型ベースに支柱がボールジョイントで可動するスタンドが付属。

 とくにアタッチメントなどはありません。


アフタースクール 轟雷お誕生日セット

 あおの部屋で轟雷が起動したシーンや、轟雷の誕生日のお祝いシーンを再現できる専用オプションセットです。

 パッケージで再現されているシチュエーションも尊いですね。


ちゃぶ台

 あおの部屋にある、ピンク色のお洒落なちゃぶ台。

 意外に大きいです。

 脚などは本来グレーのようですが、こんかいはもう塗らずにそのまま。

 底面の真ん中にはなぜか(笑)3㎜軸があります。


1/10スケール轟雷

 インナースーツ姿の轟雷を1/10スケールで再現したミニフィギュアが付属。

 起動時の姿ということなんでしょうか。

 ポーズは実際のパッケージイラストを再現したものですね。

 見ての通り肌色の一体成型なので各自頑張って塗装してください。

 ということで塗装・・

 これが僕の顕界です。

 アップにすると汚いな・・

 色もありものだし。


1/10スケール轟雷用箱

 轟雷が入っていた箱も付属。

 表面のロゴなどはデカールです。

 たしか、アニメBDの限定版に付属するキットの箱のデザインもこんなんだったかな。

 蓋を開けると内箱もしっかり再現。

 透明ブリスターもあって、轟雷を収納することができます。

 スティレットとかも欲しい・・けど、また塗るのはしんどいな。


バースデーケーキ

 轟雷の誕生日を祝いしたケーキが付属。

 ネームプレート以外一体成型なので、イチゴや台紙部分は塗りました。

 プレートも、せっかくなのでハートのところはピンクにしてみました。


あお用ロングヘアパーツ

 髪を下ろした状態のあおの頭部が付属。

 自室でのリラックスしたあおを再現できます。・・といっても、まえからだとよくわかりませんね。

 というわけで後ろから。

 けっこう長いんだな。

 前髪及びアホ毛は通常のポニーテール頭部と共通造形。

 下ろした状態の後ろ髪は固定のため、生憎と頭部の可動がかなり制限されるのは残念。

 まぁ、まどかやリツカでもそうでしたけどね。


FAG用未塗装フェイスパーツ

 ボーナスパーツとして、通常版あおに付属の5種類の表情を再現したFAG用のフェイスパーツが付属します。

 付属のデカールを貼り付け、口内を塗装することで別売の各種FAGの顔をあおにすることができます。

 通常顔や笑顔、ドヤ顔ならば、FAGのコスプレをしたあお。たはは顔やデフォルメ顔ならば、それぞれのFAGが振り切った表情をしているという解釈もできますね。

 しかしここで疑問。そもそもあおのフェイスパーツは本家創彩少女と互換性がない専用のものになっているわけですが、それ、最初からFAGと共通規格にしとけばよくない?

 そしたらプリント済みのあおのフェイスをそのままFAGに付けられたのに・・と思うのですが、これもやはりアニメデザインの再現というところで専用造形にする必要があったんでしょうね。

 ただね・・デカール苦手なんでよ。

 まぁ、今回は頑張って貼りましたけども。

 自分で言うのもなんですが、まぁまぁ及第点じゃないですかね。

 せっかくなので、目線もそれぞれ変えてみました。

 でもなんか、通常顔と笑顔(デカールは共通)に違和感が・・と思ってあおのフェイスパーツと並べてみると、

なるほど。目と眉毛の間隔が違うんだ。

 FAG共通のフェイスパーツはおでこ部分がほぼ造形されていないので、そのぶん目と眉毛の間隔が狭くなっているんですね。

 いやぁ、目も眉も同じ形なのに、間隔だけでこんなに顔って変わるんですね。

 なお、裏側はこんな感じ。


 実際に付けてみると・・

 う~ん、さっきはFAGコスプレのあおと言ったけど、やっぱちょっと違う人だなぁ。

 まぁ、僕の貼り方もあまりよくないんでしょうけど。

 でもオリジナルキャラを作る場合の選択心はなりますよね。

 そしてやっぱりたはは顔やデフォルメ顔は汎用性が高い。

 まぁ、轟雷はあんまりこんな表情しなさそうだけど。

 こんなん、普通にすち子やん(笑)。


源内 あお【若葉女子高校・冬服】

ドリーミングスタイル ハッピーモノクローム

 創彩少女庭園恒例の、公式ショップ限定アナザーカラー。

 これまで本家キットでは基本、通常版から追加要素のない純粋なカラバリでしたが、今回のアナザーあおにはアフタースクール 轟雷お誕生日セットの一部が追加され、そのぶん価格も少し上乗せされています。

 髪色はピンクに、制服の上位はアイボリーメインに茶系のライン、スカートはグレーと通常版からガラリと印象が変化。

 とくに制服はシックで落ち着いた感じになり、一気にお嬢さま学校感が強くなりましたね。

 逆に髪色が派手になっているのが面白い。


 スカートのチェック柄はこちらでももちろんプリント済み。

 パターンは通常版と同じです。

 襟の後ろの校章マーク(デカール)の色も変わっています。

 なお、デカール自体は通常、限定ともに2色とも付属します。


 頭部は通常のポニーテールに加えアフタースクール由来のロングヘアも付属。

 髪の成型色はまどかのドリーミング冬、夏のどちらともまた微妙に違う色味です。

 ほかに、1/10スケール轟雷とFAG用未塗装フェイスパーツも付属していますが、それらは割愛。


 その他付属品は通常版と同じ。

 スクールバッグにスマホ、ニッパーは成型色も一緒です。

 ウドラのみ、ランナーの関係で淡いクリーム色になっていますが。

 むしろ実際のウドの色に近いか?

 なんとなく、こちらの目は青くしてみました。

 スタンドは白色成型になっています。


比較画像

 本家創彩少女を代表して、冬服のまどかと。

 あおのほうが背が高い・・というか、頭がでかいです。

 あくまでアニメデザインの再現ということで、本家とは若干頭身バランスが違っているようですね。


 ドリーミングでも。

  なんだろうな。通常版の並びで感じた違和感がちょっと薄らいでいるような気がする。色による目の錯覚なんでしょうか。

 ダブルあおで。

 ドリーミングのほうは髪を下ろして、靴も脱ぎました。

 靴を履いた状態と脱いだ状態で、全高の違いはわずかです。

 同じデザインの制服でも色が違うだけで随分イメージが変わりますね。


 FAG 轟雷Ver.2と。

 背の高さはほぼ同じ。頭身バランスも同じくらいでしょうかね。

 ちなみに、轟雷の右太腿装甲が行方不明です・・

 各部にも随分ガタが来てるし、そろそろアップデート(買い換え)どきかなぁ。


 ハンドスケールも加えて、轟雷比較。

 FAGを1/1とした場合は、ハンドスケールは1/2.4スケールですね。

 逆にFAGを1/10とした場合、右端の小っちゃい轟雷は1/100ということに。

 つまりMG用パイロットフィギュアとしても・・


以下、画像

 可動に関しては創彩基準なのでほどほどというところですが、座りポーズ用下半身にした場合は太腿ロールの追加で表現の幅は広がっています。

 一方でなびきスカートがないので、立ちポーズでは逆に狭まっている感もあるので、一長一短といったところ。

 そのへんを踏まえて、通常版と限定版まぜこぜで何パターンか。


 バスに乗り遅れそうになるあお。

 なびきスカートがないので、こういった場面の疾走感が表現しにくいのは残念かなぁ。


 突風に襲われるあお。

 こちらは座りポーズ用スカートの応用。下半身のボールジョイントの長さが違うので、立ちポーズ用下半身と座りポーズ用スカートは合わせにくいのですが、スカートの前後向きを変えればなんとか取り付け可能。

 さっきの走ってるポーズもこうすればよかったか?


 歩きスマホあお。

 なかなかの美少女ぶりじゃないですか?

 まったく日笠ボイスのイメージが湧かないなぁ・・(失礼)


 これが彼女の精一杯のお色気ポーズです。

 太腿ロール可動ができるということはこういうこともできる。

 しっかり腰を下ろすことはできませんが。


 さらに、挑発的ポーズ。

 脱いだ靴もなにかと使えますね。

 でもとりあえずちゃぶ台に腰を下ろすな。


 轟雷に武装を造ってやりたいもなにをすればいいのかわからないプラモ初心者。

 で、慣れてきた頃に妖怪パーツ隠しの洗礼を受ける。

 誰しもが通る道ですね。


ある日手違いで届いたその箱を上げたときから、

私の新しい世界が始まった・・

というようなことかしら。

 そしていつしか彼女にとってFAガール、とりわけ轟雷はかけがえのない存在に。


 いろんな轟雷に囲まれてご満悦のあお。

 というか、僕もけっこう持ってたんだな、轟雷。

 さすがFAGのフラッグシップですから、バリエーションも多いですよね。

 こっそり(?)紛れている Qpmini の轟雷も近いうちにレビューする予定です。


 ハンドスケール遣い、あお。

 マテリア姉妹もハンドスケールで来ないかな。


 ドリーミングボディに轟雷ヘッドを乗せて。

 髪色と制服の色がマッチしてます。

 突如等身大になった轟雷にびっくりしてちゃぶ台を引っ繰り返すあお。

 しかしすぐ受け容れて等身大ボディ誕生祝いをするおおらかさ。

 泣いて喜ぶ轟雷。

 平和だなぁ。


 以上、“創彩少女庭園 源内あお【若葉女子高校・冬服】” でした。


 創彩初のコラボキャラはアニメ、フレームアームズ・ガールの主人公・・要は社内コラボですが、まぁやるよね、というところですね。

 アニメ、フレームアームズ・ガールは昨今のアニメでは主流の制作委員会方式を採らず、制作費の大半をコトブキヤが自ら捻出したそうです。

 その資金は当然、FAG等のプラモデル販売による利益から来るもので、劇中のFAガールたちの3Dモデルも実際のキットの原型担当が監修に加わるなど、コトブキヤのコトブキヤによるコトブキヤ(ユーザー)のためのアニメだったといっても過言ではないですね。

 そもそもはFAGの販促アニメとして企画されたものなんでしょうすが、それだけに留まらず、その先、FAG以外のキットシリーズ含めコトブキヤという会社全体で様々な展開を模索するためのテストケースにもなっていたようです。

 そうしてフレームアームズ・ガールはTVアニメ以外にもWebラジオの放送、ドラマCDやコミックの発売、さらには映画化までされました。

 そういったメディアメックス路線は今まさに創彩少女庭園などの新たなキットシリーズに受け継がれています。

 創彩のアニメ化も待ったなしか?

 でもその前に、今回の源内 あおのキット化はフレームアームズ・ガールのアニメ第2期への布石ではないか? という気もしますね。

 1期の放送が2017年・・もうすぐ6年が経つのか。

 その6年もの間、オリジナルのプラモデルシリーズが継続していることもすごいと思います。

 しかもどんどん進化している。

 おっと、気付けばFAG絡みの話ばかりになっていますね。

 創彩少女としての源内 あおの話に戻しますと、ある意味原作のあるキャラクターの再現ということで、本家の3人娘(そして今後登場するだろう2年生たち)とは多少方向性の違うものにはなっていますが、それもきっとあえてそうしているのだと思います。

 わかりやすいところでは髪形が、通常版では1種、アフタースクールの追加(限定版には同梱)でやっと2種類になることと、フェイスパーツの規格が専用になっていて、本家とは互換性がないところ。

 私たちはキャンバス・・のキャッチフレーズで、お好みによるコーディネイト(組み換え)を楽しんでほしいという創彩少女庭園本来のコンセプトからは外れている感もあります。

 とはいえ、頭部ごと交換は可能(本文では触れていませんが、もちろんメガミデバイスの頭部を付けるための首パーツも付属します)ですし、まったく汎用性がないわけではありません。

 フェイスパーツも、武希子とは互換性があるのかもしれませんし。

 一方本体では、座りポーズ用下半身で太腿にロール可動の追加、靴を脱いだ状態の足(靴下履き)の追加など、主に脚部周りのアップデートが嬉しいところ。

 このあたりの仕様は今後本家のほうでも受け継がれていくのかもしれません。

 しかしそうなってくると、そのうちまどかVer.2とかも出そうだな。

 というか出してほしい気持ちもある。

 ただそのときは、冬服夏服のコンパチでお願いします(笑)。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。