観光経済新聞の海外OTA座談会
あけましておめでとうございます。
新年らしい話題を探してみました。
例年のように観光経済新聞の新春OTA座談会を読もうとしたところ、今年は海外OTA座談会とのことで日本のOTAの座談会はなさそうだ。
まさに時代が反映されてますね。
新春企画「海外OTA座談会」
http://www.kankokeizai.com/image/2016pdf/20160101_18.pdf
※PDFのためかうまくリンクできなかったのでベタ書きします。
非常に印象に残ったのがCtripの梁(レオ)氏の「顧客の獲得よりも客室在庫の確保のほうが課題」というもの。
日本の旅行業関係者が見たらうらやましい限りではないですか。
3氏とも自然に右肩上がりで伸びている市場に対して適切に商品を提供していくというトーンで話されていて、むしろ顧客ニーズを作り出さなくてはいけない国内市場や、適切な手が打てていないインバウンド市場に対して悪戦苦闘している国内OTAとは真逆の印象だ。
日本の企業も一層真剣にインバウンド市場を開拓していく必要がありますね。
また、視点としてはBooking.comのホワイトモア氏の「ポスト五輪」という考え方も興味深い。
ホワイトモア氏の言うように、確かにオリンピックは世界の人たちに日本を知らせる役目も果たすでしょうから、むしろその後の観光客増につながるというほうがしっくりくる。
よく言われる2020年後のブーム終了を心配するよりも、むしろオリンピック前の19年よりは飛躍的に伸びると考えて準備を怠らずに過ごしていくべきではないでしょうか。
3氏とも民泊も当たり前に普及していくものとしてとらえており、私も同感だが、こちらも世界的に不可逆の流れととらえて先回りして手を打っておくべきだろう。
来る来ると言われていたグローバル化が、旅行・観光産業においてもほんの2年ほどでまぎれもなく大きく進んだと理解できる座談会になっている。