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二十四節気 立春

2023.02.20 03:31

二十四節気 立春(2023/02/04-2023/02/18頃)


旧暦において、「1年の始まり」と考えられた立春。

そのため、新暦に変わった今でも八十八夜や二百十日といった「雑節」を数える起点となっています。

冬の厳しさが極まり春の気配が漂うこの頃は、三寒四温と言って、寒い日と温かい日が代わる代わる現れる不思議な時期でもあります。

気候の変化とともに体調の変化も起こしやすい時期ですので、好きなものを食べて、好きなことをして、忙しい日々でも楽しんで、やがて来る春を迎えたいものです。


七十二候

○東風解凍(2/4-2/8)

......「はるかぜこおりをとく」と読みます。俳句の世界では「東風(こち)」とも読み、菅原道真が詠んだ「東風吹かばにおひおこせよ梅の花〜」がよく知られています。東から吹く温かい風が水面の氷を溶かし始める、春の訪れを感じさせる頃です。


○黄鶯晛睆(2/9-2/13)

......「うぐいすなく」または「こうおうけんかんす」と読みます。鶯は「春告鳥」とも呼ばれ、春を代表する季語のひとつです。


○魚上氷(2/14-2/17)

......「うおこおりをいずる」。凍った川や湖の割れたところから、春の暖かい気配を感じ取った魚たちが跳ね上がるさまを表現しています。



祭事:「初午の日」「バレンタイン」


「初午の日」2月5日

2月最初の午の日に稲荷社で行われる春祭りを「初午」と言います。稲荷社で祀られる「ウカノミタマノカミ」は農業と商業の繁栄を司る神様であり、その神使である「おきつね様」もまた、田畑を守る田の神として農村部を中心に広く信仰された歴史があります。


「バレンタインデー」2月14日

バレンタインデーにまつわる興味深い話を読みました。

バレンタインデーの起源として、聖ウァレンティヌスの殉職は有名な話ですが、『魔女の12ヶ月』(飯島都陽子)によると、バレンタインという名の聖職者は3人いたそうです。2〜3世紀、ローマ、イタリア、スペインにて、3人とも全く同じ日(2/14)に殉職されたとか。

異なる時代の異なる国で、同じ日に命を落とすとはなんとも不思議なお話です。


参考文献

◇ 『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』新谷尚紀

◇『七十二候の食薬レシピ』大友育美

◇ 『魔女の12ヶ月』飯島都陽子