海水魚とサンゴの共生(第十六弾)
本日ご紹介する海水魚は「グレイエンゼル」「サザナミヤッコ」「ハナゴイ」です。
「グレイエンゼル」は体長が50㎝ほどになる大型のサザナミヤッコ属です。幼魚から成魚になるにつれて体表が変化します。成魚になると紺色の落ち着いたかっこいい魚になります。飼育環境は大型の水槽が望ましいです。できるだけ大型魚との混泳が良いでしょう。
和名:グレイエンゼルフィッシュ
学名:Pomacanthus arcuatus
英名:Gray Angelfish
目:スズキ目
科:キンチャクダイ科
属:サザナミヤッコ属
生息:大西洋 サンゴ礁
「サザナミヤッコ」は体長が40㎝ほどになる大型のヤッコです。幼魚から成魚への変化も大きくとても面白い魚です。幼魚は美しい波紋のような白の曲線模様にネイビーの体色です。成魚は全体的に黄色っぽくなった体色で尾にかけてグラデーションになります。ドットが入るところも面白いです。
死滅回遊魚としても有名な魚です。夏から秋にかけて南の海から運ばれる黒潮に乗って幼魚や卵が、冬の水温に耐えられず短い生涯を閉じる魚です。暖かい場所にたどり着き成魚になることができれば生息域を広げることができます。
飼育環境においては、気が強くよく餌を食べるイメージです。そして成長スピードも早いです。できるだけ大きめの水槽で飼育すると良いです。餌付けは比較的簡単ですが、購入した際は、ブラインシュリンプを与え徐々に人工フレーク等に変えてみるのが良いでしょう。気が強いので、気が弱い魚との混泳はエサ取り競争に負けてしまい、餓死する恐れがあります。
白点病にもかかりやすい魚です。殺菌灯を設置し、餌をこまめに与え免疫力が低下しないようにしましょう。
サンゴとの相性はよくありません。
突っついて食べてしまします。
どうしてもサンゴと飼育したい場合はSPSで挑戦するといいです。
「ハナゴイ」は神経質な魚として有名です。水槽環境に慣れる前にライブロック等の岩陰に隠れてしまい、餌も食べなくなり餓死する場合があります。複数匹での飼育をお勧めします。1匹での飼育ですと☆になる可能性が高くなります。
餌付けする場合は、ブラインシュリンプを与え徐々に人工餌に変えましょう。根気よく餌付けすることが大事です。
サンゴとの相性は問題ありません。SPS水槽での飼育の方が照明環境上、綺麗に見えます。