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放課後等デイサービス かんがるうクラブ

転がしドッヂボール

2023.02.20 08:00

「転がしドッヂやろう!」

Rちゃんは,そう言うと、地面に足で大きな円を描き始めました。

「私もやる!」とKちゃん。

「みんな誘わないとまだ人数足りないよ。」とスタッフ。

二人は次々と友だちを誘い、あっという間に7、8人のプレイヤーが集まりました。

 Rちゃんの描いた線上に水をかけ、大きな円が浮かび上がれば、転がしドッヂボールのフィールドは完成です。

「さあ、みんな中に入って!」と声をかけ、素早くボールを転がすスタッフ。

子どもたちはきゃーきゃー言って、必死に逃げ、すぐには当てられません。

 それでも身体が大きいからか、当てられてしまったRくん。

ラインの外に出ると、思いっきりボールをけとばしました。

「だめだよ!転がさなきゃ」

小さい子たちから抗議を受け、そうだった、そうだったと照れ笑い。

 次に当てられたのはやっぱり大きい高校生のHくん。

外に出て、誰かに当てようと意欲満々。

思わずラインを踏み越えると、「外から!外から!」と声がかかり、ハッとします。

 持てる力を極限まで出して戦うプロスポーツの世界は、人々を魅了しますが、「転がし」という限定をつけることで、力を制御し、強い子も弱い子も一緒に楽しめる「転がしドッヂボール」も負けないくらい子ども達を魅了しています。

 目に見えない「ルール」というものを守るのが苦手な子にとっても、たった1本のラインを踏み越えないことで成立するゲームから、学ぶことがあるでしょう。

 まだ寒い日が続きますが、子どもたちは、元気に公園を走り回っています。

(Y.H.記)