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studio Kattini

練習って

2018.05.06 12:05

レッスンでヴァイオリンの演奏にアレクサンダーを試していた時に、

生徒さんが昔先生から言われたことを、突然思い出して話してくれました。


それはヴァイオリンの先生ではなかったけれど、

「字を練習する時に、お手本をなぞって何百回も書いていたら、当然上手になるのはわかるけど、お手本なしで勝手に何百と書いても、それほど変わることはないだろう。下手な練習はどれだけ数をこなしても、上手くはならない。」

言葉は違っていますが、こんなようなことを言われていたと、教えてくれました。


おそらくその時の体験が、自分の習慣的な練習をいくら重ねても、行きつかないものだと悟ったのかもしれません。


ちょっと意味は違ってしまうけど、分離唱の佐々木基之先生も、よくおっしゃっていました。

「間違いの練習をしてはいけません。」


わかりやすい例えで言うならば、間違った音を弾き直して何度も練習するのは、間違えて弾き直しをすることを練習していることになります。

ゆっくり、必要な情報を正確にインプットすれば良いのです。

その時のじぶんの状態も、できるだけ良い状態が良いでしょう。


「できない」と焦っていたり、不安を持っていれば、そういうものも復唱して練習していることになります。


クリスタルボウルを奉納するというひとに、レイキの先生が注意していたことを思い出します。

「神様の前では練習はない。すべてが本番だ。」と。


披講も同じです。

間違えようと、何が起ころうと、止まってはいけない。

そのときのじぶんのすべてを出す。


音を出すにあたって、音楽を作り出すにあたって、練習はない。すべては本番。

そんな心構えを目指して行こうと思います。