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「宇田川源流」【大河ドラマ どうする家康】 少々時代の環境や寺の描写に違和感がある本証寺

2023.02.21 22:00

「宇田川源流」【大河ドラマ どうする家康】 少々時代の環境や寺の描写に違和感がある本証寺


 毎週水曜日は、たいがどらま「どうする家康」について、好き勝手書いている。最近、今回の大河ドラマについて、「さすがにおかしいのではないか」というような声を聴くことが少なくない。

実際に「さすがにこれはないだろう」というものもあるし、また「ちょっと日本の武士などを悪く書きすぎではないか」というような内容も少なくない。私の知り合いの中でも、静岡県と愛知県、つまり徳川家康を「地元の英雄」と思っている人々は、「もう見たくない」というようなことを言っている人が少なくないのである。実際に、本物の徳川家康は、若いころからそんなに素晴らしい人物ではなかったし、また、常に余裕があったような人物ではない。毎日のように新たな資料が発見され、またその解釈も十人十色の状態であれば、様々な解釈ができることは間違いがないのであるが、しかし、それにしても、崇拝している人々にとってはあまり気分の良いものでは何のかもしれない。

一方私個人の意見としては、そのような「弱い部分を見せる徳川家康」がいてもよいのではないかという気がする。ある意味で「伝説になってしまった人物」はあまりにも完璧すぎて手が届かなくなってしまっているので、その部分を何とか変えてみて、人間らしく書くというのは、ある意味でおかしな話ではない。人間は経験して学んで行くものであり、経験する以前から老成しているような人物は少ないと考える。頭の中で、または教科書で学んでいたとしても、現場に出れば動揺することはおかしな話ではないのである。その意味で、「どうする」と悩んでいる家康を表現するのはおかしな話ではないのではないか。

私が違和感を感じるのは「環境」である。

紫禁城のような清州城に、岐阜城よりも要害にできている上之郷城、今回は「中国の都市国家」のような「本証寺」はちょっとやりすぎではないか。そのうえ、神社ではない(巫女ではない)のに、女性が踊りを踊る一向宗というのは、どうも私の感覚には合わない部分がある。もちろん、石山本願寺などには救いを求めて女性も多く入っていることは間違いがないが、しかし、巫女のような役割を女性がしているというのは、「不犯」などで悟りを開くことを目的とした寺院であったのかどうかはかなり疑問だ。同時に、その仏教で「踊り」があったのかということもかなりの疑問であろう。韓国の寺院には女性の僧侶が踊りを踊りながら祈るという慣習が現在もあるのだが、日本にはそのような慣習はなかったような気がする。私の歴史の知識が少ないだけかもしれないが。

城郭も、寺院も、寺院の中の念仏の在り方も、なんとなく中国や韓国に寄せている感じは、なんとなく日本の大河ドラマとは異なる気がするのは私だけであろうか。

「どうする家康」小平太&平八郎 まさかの“ナンパ鉢合わせ”ネット爆笑「気まずいw」「誤魔化し踊りw」

 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は19日、第7話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第7話は「わしの家」。家族と再会した松平元康(松本潤)は「家康」と名を改める。一つの家のように国をまとめたいと願うが、争いは絶えず、三河統一は遥か先の話。そんな中、民衆の間で一向宗が人気と瀬名(有村架純)から教えられる。元康は、宗徒が集まる本證寺に潜入。そこには巨大な町がつくられ、住職の空誓(市川右團次)は「民が苦しむのは武士のせいだ」と説いていた。家康は一向宗からの年貢徴収を命じるが、それが三河を揺るがす悲劇の始まりだった…という展開。

 瀬名は、酒井忠次(大森南朋)の妻・登与(猫背椿)から本證寺参りに誘われる。登与と女たちは「声を掛けてくる男もあるそうで」「よい仲になった者もたくさん」と噂話。そこへ於大の方(松嶋菜々子)が現れ「お瀬名殿うあ、民の様子をよーく知っておくのも、上に立つ者の大事なお役目ですぞ」。瀬名の顔をすすで汚し「たぬきみたいで、かわいい」と本證寺へ向かった。

 一方の家康も百姓を装い、本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)と榊原康政(小平太)(杉野遥亮)と本證寺に潜入。土屋長吉重治(田村健太郎)に案内され、寺内町の賑わいに驚く。

 知り合った歩き巫女・千代(古川琴音)は「ここで妻や夫を見つける方も大勢おる。お気に入りの女子(おなご)がいたら、声を掛ければよい。一緒に踊らぬか、と。現世の罪は、現世限りよ」。康政と忠勝が「ねえ、お姉さんたち、一緒に踊らないかい」と声を掛けると、それは於大と登与だった――。

 そして、空誓と議論を交わして戻った家康も、楽しげに踊る瀬名とバッタリ。「おまえは、いつからそんなふしだらな女子になったのじゃ」などと口論に。一行はそそくさと引き揚げた。

 まさかの“ナンパ鉢合わせ”に、SNS上には「ディスコのナンパやん」「ナンパしたら主君のオカンとパイセンの嫁だったw」「気まずいナンパw」「声出して笑ったw」「ナンパに失敗した後の誤魔化し踊りw」「ちゃっかり来ていた於大の方」「ノリノリだった瀬名ちゃん」などの声が続出。視聴者の爆笑をさらった。

 家康は本證寺から年貢を徴収。しかし、門徒たちに奪い返される。1カ月後、三河一向一揆が勃発。「三方ヶ原の戦い」「伊賀越え」と並び、徳川家康の3大危機とされる。どうする家康――。

[ 2023年2月19日 20:45 ] スポニチアネックス

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/02/19/kiji/20230219s00041000375000c.html

 さて、今回の内容は三河一向一揆の原因となる、一向宗寺院からの年貢の取り立てである。「不輸不入の権」というような特別な権利を寺院に認めていたが、三河の国、徳川家康の領国では、それを認めないとして徴税を行った。そのことから徳川家康が「仏敵」となって、一向一揆が始まる。現在の安城市野寺の本證寺第十代・空誓(蓮如の曾孫)が中心となって浄土真宗の本願寺門徒に檄を飛ばし、領主の徳川家康と戦うことになるのだ。

ちょうど、三河国が、桶狭間の戦いの後で、今川方と織田方にわかれていた。今川方の勢力は三河守護家である吉良氏のほか、荒川氏、桜井松平氏、大草松平氏である。このほかに、麾下にあった本多正信、蜂屋貞次、夏目吉信、渡辺守綱が参加している。

さて今回はその原因となる事件を書いたものであるが、これがなかなか面白い。ある意味で「徳川家康と築山殿(瀬名)どころか、於大の方まで本証寺に遊びに言って鉢合わせする。」というストーリーになっている。徳川家康は、基本的に、領民を大切にしたということもあり、また、今回の内容でも「家康」という名前に解明するにあたり、瀬名の発言から「三河の国を一つの家に例える」というような感覚で家康としたということからもわかるようん、部下を大切にしている。そのようなことから、自ら領内を視察に行ったということがあってもそれほどおかしな話ではない。しかし、さすがに、本証寺の中に行って踊りを踊るというのはいかがなものであろうか。同時に、そこで「女性をナンパする」などと言う風紀の乱れを目にしてそのまま放置するというのもいかがなものであろうか。

そもそも仏教徒が、そのような「風紀の乱れ」を率先するようなことがあったのかどうかもよくわからない。日本の仏教界の人は、よくこのような描写をされて怒らないものである。

ある意味で、「脚本」はそれほどおかしいとは思わないが、このような当時の世俗などの「文化」に関しては、あまり納得がいかない。このようなところ違和感が、大きな問題にならなければよい蛾とは思っている。