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ICHIGO ICHIE

卒業と「つながり」

2023.02.20 21:23

今年度も残すところあと1ヶ月。

この季節は、新しい出会いと共に、

ご卒園や事業所の変更、異動など、

事業所を離れる利用者様や職員がいるなど、別れも多くなります。


確かに、別れはとても寂しいものでもありますが、

たとえサービスのご利用が終了しても、別の事業所に行くことになっても

それが「関わりを断つ」ことにつながるわけではありません。

だからこそ、ぜひ卒園・異動などをされる方とのつながりを持ち続けて、

大切にしてほしいと考えています。


とはいえ、何か特別なことをしてくださいというわけではありません。

いつでも連絡が取り合えるよう、連絡先を交換する。

そして、時々ご連絡をする。その時間をぜひ、とってみてほしいのです。


きっと皆さんにも経験があると思うのですが、

ふとしたときに「◯◯さん、何しているかな?元気かな?」と

思い返すこともありますよね?


そのときに「お元気ですか? 近況はいかがですか?」と

気になったことをお声がけすれば、つながりが続きます。


もちろん、お声かけしても返事がこないだってあります。

ですが、それでも自分からそうやってお声をかけていけば、

つながりが途絶えることはありません。


そのためにも、一週間に1度、数分程度でいいので

卒園・異動された方のことを「思い返す」時間をとってほしいのです。

そして、担当だった利用者様や一緒に働いていた同僚・お世話になった人のことが

気にかかったなら、ぜひ、一言でいいので連絡をしてみてください。




そして、春祭りや地蔵盆などにご招待のご案内をするのも

つながりを続ける上で大事なことだと思います。

今はコロナの影響で開催できる・できないはあるのですが、

もし、このコロナの状況が落ち着いた際には、

ぜひお声がけしてほしいと思っています。


事業所での活動は、同じ場所で過ごす友達とのつながりや

同じ悩みを持つご家族同士のつながりなどを生むこともできます。

そのつながりを、卒業してからも継続し、

お互いに相談したり、励ましあったりできる場にできたらとも思うのです。

法人の行事にご参加いただくことで、利用者様・ご家族同士のつながりが

深まるのではないかなと私は考えています。


もちろん、イベントやセミナーなどの企画で、

直接お会いできる場をつくることができれば、素晴らしいことだと思います。

とはいえ、限られた人数で、大勢の利用者様を支援しているみなさんにとって

その時間をとることが難しいのではないかなと思っています。

だからこそ、まずは、行事への参加のお声がけからはじめてみてはどうでしょうか。



最後に、法人として、10年ほど前に「中長期経営計画」を策定したのですが

その時のテーマが「最後まで関わり続ける」というものでした。

この10年で児童・高齢と人生を伴走できる福祉サービスの提供を実現し、

長くサービスをご利用いただける環境を整えてきました。

しかし、そのつながりは「サービスを提供する」ことだけではないと思うのです。


卒園してからも、もし困ったことがあったら、

相談できる・戻れる・共感しあえる場所がある。

それこそが「最後まで関わり続ける」ことにつながるのではないでしょうか?