お勉強
僕らのお仕事は奥が深くて極める事は余程の人物でない限り不可能だと思います。
もしかしたら頂点を極めるお仕事などこの世にないのかもしれませんが、その中でも特にマスターになるには余程の人物でないと無理ですね。
僕なんて全く及ばないレベルにいるし、死ぬまで勉強してどこまでそこに近づけるのかと考えています。
自分の寿命は決められないのですが、70歳くらいでピンピンコロリといきたいので(笑)それまであと25年くらい、どこまでいけるかな。。。
ただ、この業界に入ってはや20年が過ぎ、色々気づいている事もあります。
それは
学校の勉強もしてこないとできない
お仕事かもしれないということ
よく学校の勉強が社会では役に立つことはないなんて言いますよね。
それは僕らのお仕事には当てはまらない。
植物は学校で習う生物の分野で、図面を見れば計算能力が必要になるので数学の基礎的な部分は必要だし、
庭の事は特に
「本物」
を作りたくなるほど歴史、特に日本史を知らなければ灯篭1つとっても、なぜその灯篭を選ぶのかで意味があるお庭になるか否かが分かれます。
そのためには例えば茶道もできなくとも知識はないといけません。
表千家と裏千家では石の配置が変わったりするのです。
そして灯篭でも織部灯篭と呼ばれるものは、なぜその形になり、どういう経緯があってそうなったのか。
など。
隠れキリシタンて?
なんて思っていてはお庭のお仕事をする資格はないです。
歴史を学んでこそ、僕らのお仕事にもきちんとした意味のあるお庭が造れるのです。
それだけ形は変化してきても、何百年もの伝統あるお仕事だと自負しています。
だからこそ日々勉強しないといけませんね!
ぶっちゃけ、僕は日本史大好きなので、かえって学生時代に勉強しといてよかったー!って思っていますけどね(笑)