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千葉市ひとり親家庭福祉会

離婚の次に考えることは?

2023.02.21 04:30

弁護士の渡邊未来子と申します。

今回は、離婚の方向で考えてみた時、何から始めるべきかをお話ししたいと思います。


まずは相手に今の気持ちをどう伝えるか、に思い悩むと思いますが、

その前に、伝えた後、今のお住まいに一緒にいられるか想像してみていただけますか。

気まずいだけでなく、相手が逆上して危険な状況になるかもしれません。

お互い経験したことがないような緊張感を持ちますから、

普段通りの気持ちではいられないおそれもあります。

そのことが不安で、本当に話したい内容を話せなくなるかもしれません。


まずは別居を考えて

私は、

夫婦関係自体を見直すくらいの気持ちになった時は、先に別居を考えること

をお勧めしています。

離婚前にそこまではできない、という方もいますが、離婚すれば生活は別になるのですから、

いつかは考えなければならないことです。

離婚することは目的ではなく、お互いに新たな生活を再出発させるためのステップです。

そのステップに踏み出すことに迷いがあるなら、

今の生活を終える離婚をいったん見合わせてもいいと思います。


自分に合った計画を弁護士と相談

新しい生活の本拠をいきなり借りるのではなく、ご実家に一度帰ったり、

家具や家電のそろっているマンスリーマンションやシェアハウスを借りたりする方法もあります。

ご自身の決意の程度や別居までの準備期間、資金に応じて、

ご自身に合った形を選んでください。

別居した後、離婚するまでの間はお互いに扶養義務があり、

婚姻費用という生活費をもらえることもあります。

この段階から弁護士に相談しておくと、しっかりした計画が立てられます。

ただ、急に相手が暴れて危ないという時は、すぐに逃げて警察に行って下さい。

シェルターに避難するという方法もあります。


次回以降は、別居先の目途がついたら、いつ相手に伝えるのか、家を出る前に何をするか、

弁護士を依頼するとしたらいつがいいのか、というお話をさせていただきます。


このコラムを書いたのは・・・弁護士法人ForPEACE渡邊未来子


1974年茨城県生まれ。東京大学教育学部付属高等学校卒業、早稲田大学法学部卒業。最高裁判所司法修習(第53期)。都内企業法務事務所、一般民事事務所勤務のほか東京法務局、東京国税不服審判所での任期付公務員を経て2019年1月、わたしのみらい法律事務所を開設。2022年11月、弁護士法人ForPEACEに参加。弁護士資格のほか、保育士、チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーの資格を持つ。