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はむすたーが本体です(`・ω・´)

インキュバスの苦悩

2018.05.07 14:10

【インキュバスの苦悩】 

R-15です 

 多少のエロ表現を含みます 

 苦手な方はこちらをどうぞ るいんの台本一覧 

 

♂2人 ♀1人 計3人 

~15分 

 

インク ♂ インキュバス。自称エリート。 

 

ケイコ ♀ 普通の大学生(ドS・女王様) 

 

ミユキ ♀ オタ女子(腐女子) 

 

カイト ♂ ミユキの大好きな漫画の登場人物 

 

 

※読み:夢力(むりょく) 

 

――――――――――――― 

インク     ♂ : 

ケイコ・ミユキ ♀ : 

カイト     ♂ : 

――――――――――――― 

 

インク「魔界随一と謳われる魔族学園を主席で卒業し、満を持して人間界にやってきたこの吾輩を前に、恐れ戦きひれ伏すが良いぞ、人間共。ふははははは」 

 

インク「さて・・・栄えある我が下僕第一号は誰にしてやろうか・・・。おっ、ちょうど良い所に・・・。歳は・・・大学生ぐらいか?」 

 

ケイコ「今週もこのドラマ面白かったぁ。毎回続きが気になるラストで・・・あー早く来週にならないかなー!」 

 

インク「顔も・・・うむ。悪くない。美形でスタイルもなかなかだな・・・」 

 

ケイコ「あ、明日一限からじゃん・・・早く寝なきゃ。あ、このレポートって今週末までだっけ・・・。まぁ・・・、何とかなるよねっ!」 

 

インク「吾輩好みの明るそうで良いおなごだな・・・。よし、どれ・・・その美しい容姿の裏でどんな性癖を隠しているのだろうのぅ・・・」 

 

ケイコ「おやすみなさい・・・」 

 

 

 

インク「寝たみたいだな。ではでは、吾輩も活動開始とするかな」 

 

インクM「ほぉ・・・ここがこやつの夢の中か・・・。どれどれ、んっ!?な、なんだっ!?縛られて・・・動けっ、ない・・・だと・・・」 

 

ケイコ「あらぁ?あなた・・・見ない顔ね。くすっ、自分から縛られちゃって・・・、ほしがりさんなのねぇ・・・。そんなに私にしてほしかったのかしら?」 

 

インク「お、お前はっ・・・」 

 

ケイコ「反抗的でいい目をするじゃない。へー、そーゆープレイがお好みなのね?いいわよ。自分から縛られてるくせに、演技も上手じゃない。その調子で、私を楽しませてね?」 

 

インク「くっ・・・やめろっ!吾輩は自分から縛られてなどっ・・・。ふぐぅっ!」 

 

ケイコ「うるさい口ね。これでも咥えてなさいよ」 

 

インク「んぐっう!んんー!」 

 

ケイコ「良いじゃない、様になってるわよ?・・・それに中々・・・私好みの爽やか細マッチョ」 

 

インク「んふー!んんふー!」 

 

ケイコ「で・も、吾輩なんて言葉遣いはあまり好みではないわね・・・。口のそれ、外してほしいんでしょ?なら変えなさい、わかった?」 

 

インク「ぷはっ・・・。吾輩が誰か分かっての、ぐほぉっ」 

 

ケイコ「わからないの?吾輩じゃなくて、俺。わかるまで何度でも蹴っていくわ。ほら、早くしないと、これ。使い物にならなくなっちゃうわよ?」 

 

インク「うぐっ、あがっ・・・わかった、わかったからぐごっ・・・まってくれ・・・。・・・はぁ・・・はぁ・・・。なんで俺にこんなことをするんだっ」 

 

ケイコ「なんで?そんなの、楽しいからよ。す・ご・く♡興奮するじゃない♡」 

 

インクM「これがこの女の、性癖・・・ってことか?」 

 

ケイコ「はぁ・・・今度はだんまりかしら?」 

 

インク「ちがうっ!待ってくれ!もう蹴らないでくれ!・・・どうすればここから解放してくれるんだ?」 

 

ケイコ「解放?何を言ってるのかしら?お楽しみは、これからでしょう?」 

 

インク「はくぅ・・・」 

 

インクM「吾輩の夢力が効かないだと・・・。くっ・・・この女の夢に飲み込まれる・・・」 

 

ケイコ「へぇ・・・、可愛い声も出るんじゃない。乳首が弱いのかしら?」 

 

インク「んっ・・・くはっ・・・あ・・・んんっ・・・」 

 

インクM「少しで良い・・・この女の気を逸らすことさえできれば・・・。んっ、あれかっ!」 

 

ケイコ「いいわ、あなた。すごく良い。・・・あら?どこに置いたかしら・・・。おかしいわね・・・。ちょっと待ってなさい。大人しくしとくのよ?」 

 

インク「・・・行ったな。今のうちにっ!淫夢強制終了!」 

 

 

 

インク「ハァ・・・ハァ・・・。全く・・・ひどい目にあったものだ・・・」 

 

インク「まさか、あんな普通の女子大生の本性が、ドSの女王様・・・だったとはな・・・」 

 

インク「ま、まぁ!初めては誰でも失敗する者だ。吾輩とて例外ではない・・・。しかーし!吾輩は同じミスは二度は犯さぬ!次はもっとしっかりと見極めてから・・・」 

 

ミユキ「あぁ・・・カイト様ぁ・・・。今日も輝いてるっ!・・・尊いっ!」 

 

インク「なんだあのおなごは・・・。男キャラの描かれた大きなポスターに話しかけているぞ・・・。あれだな・・・所謂、オタク。と呼ばれている人種か・・・。うん、ないな」 

 

ミユキ「壁ドン、からの顎クイ。ダメ押しの股ドンッ!あぁぁぁぁあああ!良き!もはや神!」 

 

インク「・・・いや、待てよ。さっきは普通そうな見た目で中身は変態だった・・・。つまり、変態そうだが実は中身は・・・ってことなのではないのかっ!流石吾輩!そこに気が付くとは!」 

 

ミユキ「あぁ・・・もうだめ。この二人の絡みヤバい。死ねる・・・」 

 

インク「ん?・・・ベットに倒れ込んで、動かなく・・・。まさか本当に死んだのかっ!?」 

 

ミユキ「はっ!危ない危ない。妄想の世界に旅立つところだった。続きはちゃんとお布団の中で・・・。よね」 

 

インク「動いたっ!・・・ふむ、今度こそ寝るようだな・・・」 

 

ミユキ「おやすみなさい・・・」 

 

インク「先ほどのような失敗を繰り返さないためにも、少し様子を見てみるか・・・。それ、どんな夢を見ておるのかのぅ・・・」 

 

 

 

ミユキ「だめっ・・・近いよ・・・」 

 

カイト「なにが?ダメじゃないだろ?」 

 

ミユキ「耳元で囁か、ないで・・・。息が、当たって・・・」 

 

カイト「耳が弱いことぐらい、知ってるよ。他にもこっちとか・・・」 

 

ミユキ「んっ・・・」 

 

インク「これは・・・とてもいいじゃないか。あの男はさっきのイラストのキャラだな。よっぽど好きなのだな・・・。つまり、今吾輩があの夢に入れば、あのカイトという男になるわけか。良いだろう。我が力の前に組み敷いてやろうではないか」 

 

カイト「やだやだって言うわりには、体は素直なようだけど?」 

 

ミユキ「だって・・・カイトが・・・」 

 

カイト「オレが、どうしたって?」 

 

ミユキ「・・・い、言えない」 

 

カイト「ほら、言えよ」 

 

インクM「あ・・・れ?なぜだ・・・。夢の中に入ったはずなのに・・・、女も男もどちらも見えておるぞ・・・?」 

 

ミユキ「うそっ・・・。タケ、ル・・・?」 

 

カイト「タケルっ!・・・今更、なにしに来たんだよ・・・」 

 

インク「え・・・?あれ・・・?え・・・」 

 

ミユキ「タケル、ごめんなさいっ!これは・・・ちがうのっ!」 

 

カイト「突っ立ってないでなんとか言えよ!お前の女がこんな姿にされてるんだぞっ!」 

 

インク「・・・嫌だったんだ。こんな風に、この関係が壊れるのが・・・」 

 

インクM「なんだこれ・・・勝手に言葉が口から出る・・・ぞ・・・」 

 

カイト「もうおせーよ・・・。ずっと前から壊れてただろ。お前がミユキと付き合ってから・・・。いや、もっと前。俺たちの、それぞれ気持ちに気付いた時にさ」 

 

インクM「なんだ・・・これがこの女の夢力だと、言うのか・・・。違う。吾輩はタケルではない!タケルなど知らぬぞっ!」 

 

ミユキ「やめて!私がいけないの・・・、私が無理言ってタケルに・・・」 

 

インク「ちがうっ・・・俺が悪いんだよ・・・。きっと、もっと良い方法があったはずなんだ・・・。もっとうまくいく方法が・・・」 

 

ミユキ「・・・ごめんなさい」 

 

インク「ミユキ・・・、何も言わずにいなくなってごめん。ミユキの気持ちはうれしかった。けど、やっぱり俺には答えることが出来ないよ・・・」 

 

ミユキ「ううん。いいの・・・」 

 

インク「それにカイトも、ごめん。一番苦しんでたのは、カイトだよね・・・」 

 

カイト「っ!・・・知ってたのか?」 

 

インク「うん・・・。そんな事あるわけないって、ずっと言い聞かせてたけど・・・」 

 

インクM「何をだっ!?何を知っているというのだっ!?」 

 

カイト「そっか・・・。ミユキごめん。オレ、タケルに話さなきゃいけないことがあるんだ」 

 

ミユキ「・・・うん。いいよ、行ってきて」 

 

カイト「タケル・・・。オレは・・・、タケルが好きだ。男同士だとかもう気にしない。たとえ引かれたとしても・・・、嫌われるとしても。伝えずに後悔するのはもう嫌なんだっ」 

 

インク「うん。・・・俺もお前が好きだって気付いた。ミユキには悪いけど、これが俺の本当の気持ちだよ」 

 

ミユキ「ううん・・・いいの。むしろ最高!もっとやって!」 

 

インクM「なにが起こってるんだ!?なぜ吾輩は男に告白を!?」 

 

カイト「・・・本当か。オレ・・・もう抑えれそうにないぞ?」 

 

インク「抑えなくていいよ。・・・でも、優しくしてほしいな?」 

 

カイト「んっ・・・(リップ音)」 

 

インクM「まてまてまてー!何が楽しくて男同士でキスなんかっ!!!」 

 

ミユキ「あぁ・・・尊い・・・。これが天国・・・?」 

 

インクM「この女もなんでこんなにも悦に浸っておるのだっ!?自分の好きな男だったのではないのかっ!?」 

 

カイト「タケル・・・・、こっち。もっとオレを見ろよ」 

 

インク「んくっ・・・カイ・・・ト・・・。はっ、くぅ・・・」 

 

カイト「ずっとこうしたかった。お前をこの手で・・・こんな風に・・・」 

 

インク「なんで、そんな・・・慣れてるんだよ・・・」 

 

カイト「ん?別に慣れてないよ。俺だってすごくドキドキしてる。ほら・・・」 

 

インク「・・・すごい」 

 

カイト「聞こえるだろ?オレの心臓の音」 

 

インク「一緒・・・だね。・・・俺も心臓が壊れそうだよ」 

 

カイト「知ってる。これだけ触れてるんだよ。伝わってきてるよ。んっ・・・(リップ音)」 

 

インク「カイト・・・。んっ・・・(リップ音)」 

 

カイト「顔真っ赤だぞ、そんなに緊張するなよ」 

 

インク「そんなこと言ったって・・・」 

 

ミユキ「あぁぁあああああん!もうだめっ!尊過ぎる!最高!なにこれ!死んじゃう!キュンキュンする!!!」 

 

インクM「っ!?女の夢力が弱まったっ!今ならっ!!!」 

 

カイト「っ!?タケルっ!?」 

 

インク「淫夢強制終了!・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」 

 

 

 

ミユキ「ん・・・んー?もう朝?・・・まだ2時じゃん。・・・なんか凄く幸せな夢を見てた気がする・・・。なんで起きちゃったのよ・・・私のバカぁ・・・。今寝ればもう一回見えるかな・・・?おやすみなさい・・・」 

 

インク「ハァ・・・ハァ・・・。なんとか逃げ出せた・・・」 

 

カイト「タケル、何言ってんだ?夜はこれからだぜ?」 

 

インク「え・・・?うそ・・・なんで・・・」 

 

カイト「ほら、・・・今夜は寝かせねーぞ」 

 

ミユキ「半裸で抱き合う美男子×美男子!ドキドキの初夜!!!」 

 

カイト「『今夜は寝かせねーぞ』」 

 

ミユキ「あぁぁあああん!何度でも再生しちゃう!夢最高!もう夢から覚めないで!一生このまま見ていたい!」 

 

インク「いやだぁぁぁぁあああ!!!誰かここから出してくれぇぇえええ!!!」 

 

 

 

 

カイトN「その後、魔族学園インキュバス科には『現代女子の生態学』という科目が追加され、インクが教鞭をとって居るとか居ないとか・・・」 

 

ミユキN「生徒から『ヘタレ受け先生』と呼ばれているとかは、また別のお話」 

 

インク「人間の女怖い・・・」