友人のポートレート撮影(2023.2.20)
友人に依頼され、また、私も久しぶりにポートレートが撮影したかったので、1日、スタジオ的な場所で撮影させていただきました。
なんでもそうですが、やはり、久しぶりすぎて、勘が落ちています。
どんな画を撮影するか、スタジオのどこを使うか、ストロボはどこに置くか?
なんとなく、被写体を見れば、イメージできたことが、どこか舞い上がってすぐにできない。
また、被写体さんとしっかり打ち合わせしたわけでないから、世間話、身の上話から入る。
友人も様々な思いが一気に噴き出し、それを詳しくうかがうことで、なおも頭の中が混乱する。
そうか・・・。
私が今までポートレート系を撮影してきたのは、ただ、私が撮りたいものを撮影するというのではなく、その被写体さんの人生を投影したもの、その人がモデルでなければ撮れないものという観点で、撮影してきました。
まあ、今、盛んにフリーモデルとフリーカメラマンがSNSなどで出会い、撮影しているのは、その方が美しく、また、カメラマンの作品として撮影する場合が多いのでしょう。
広告写真は、コンセプトがあるので、クオリティには気をつけねばいけませんが、最初から枠にはめてくれる分、楽です。
そうだな。だから、私は、写真は被写体のものであると考えるわけか。
その人らしさ、その人の人柄や人生を写真に内包したい。
撮影そっちのけで、話し込んでいると、友人が、幼い頃から今日まで、胸に秘めていたことを話し始め、涙を流す展開に。
あらあら、せっかく、していただいたメイクも流れていってしまう。
そんなこんなで、そんなに集中できないままの撮影でした。
しかし、友人が喜んでもらえるかどうかはわかりませんが、帰宅し、撮影した写真をチェックすると、伺った友人の歩みや気持ちを内包された写真がたくさん撮影できました。
やはり、私は人間が好きなのです。
そして、どんな人の人生も肯定したいと常に思っています。
だから、ドラマが好きなのでしょう、