FXトレードの時に通貨の強弱は意識したほうが良い?
Q:
今まで通貨の強弱を意識せずトレードしてきましたが、通貨の強弱は意識したほうが良さそうですか?
例えば円が弱いときに円を買うのは不利なトレードなので、売りエントリーを行う際のエントリー根拠になると思うので、優位性を得ることができるのではないかと考えました。
通貨の強弱をトレードに活かす方法がよくわからないんですが、詳しい方がいらっしゃれば教えて頂けるとありがたいです。
A1:
弱い通貨を売って、強い通貨を買う。
それが売買差益を狙ったFXにおけるトレードの基本中の基本となります。
431で示された「円が弱い時」に、例えば今年の仏大統領選後の「ルペンショック回避 → 市場が好感 → ユーロが買われる」という状況が発生すれば弱い円を売って強いユーロを買う、すなわち「ユーロ/円のロング」という結論に容易に辿り着くことができるでしょう。
また仮に「円の弱さが鮮明」であっても北米通貨はトランプ・リスクの再評価で今後の動向が不透明、欧州通貨もドイツ総選挙でメルケル首相が苦境&ハードブレグジット問題の再燃で手を出しにくい、といった状況下であれば、「消去法」で上記リスクの影響を受けにくいオセアニア通貨とのペアを選択する(例.豪ドル/円のロング)といった戦略もあります。(※上記状況はイメージ例です)
A2:
「通貨の強弱」という言い方は非常にあいまいだ。
なぜなら、「強い」「弱い」の基準がいく通りにもあるから。
たとえば世界の政治と経済というマクロなファンダメンタルズで見れば、戦後から現在まで一貫して米ドルが抜きんでて強い通貨といえる。
しかし、緊張状況など今日の戦時リスクからは比較的安定通貨である日本円が強いと言える。
さらには、ある通貨対ある通貨というミクロの観点では、弱い強いは常に相対的に変動しているのが為替だ。