宗教色
宗教と関係の深い色が一つ存在する。
それは【紫】。
紫は赤と青が混合してできた色。赤の情熱と青の冷静という感情が混ざり合っている。
他にも、陰と陽・女性性と男性性・肉体と精神・理想と現実などの相反する二面性を結合させた神秘の色。
クレオパトラや美空ひばりなど、今なお語り継がれる高貴な人物も紫を好んでいたといわれている。
紫を好む人はカリスマ性があり、芸術・美的センスも優れている。 昔は紫の塗料が高額だったことから、高貴・上品などの意味もある。
そして、色彩心理学では紫を好む人の適職を次のように記している。
●宗教家
●研究者
●カウンセラー
●占い師
●芸術家
パワーストーンに【アメジスト】という石がある。
このアメジストは紫色で、精神性・直感力を補助する働きがあるのだ。加えて、第六感の開花や魔除けの効果もある。
それらが相まって、宗教家や占い師の中にはアメジストを所持している者が多くいる。
オウム真理教の麻原彰晃が全身紫の衣服を着ていたのを覚えているだろうか?
あの装いも、紫が持つパワーを活動の最中で用いるためであろう。
やはり教祖となる人物は潜在意識の中で紫を好んでいるのではないだろうか。
この宗教色はある小説にも登場している。それは、林真理子さんの著書【紫色の場所】という作品。
これは新興宗教に深入りしていくスタイリストの女性が描かれている。
紫色の場所=宗教施設のことを表しているのだろう。
この本は新興宗教がブームであった1980年代に刊行しており、その時分から紫=宗教という図式は確立されていたのだ。
因みにこの本に登場する新興宗教は、【神慈秀明会】という実際に在る宗教がモデルになっていると言われている。
自分のオーラが何色であるのかを調べる【オーラカラー診断チャート】というものがある。
これは江原啓之さんの著書【スピリチュアル幸運百科】に掲載されている。
そこには、オーラカラー紫の人物に関して次のように書かれていた。
「信仰心が厚く、哲学や思想の探求にはまりやすい、崇高な人柄である」
紫とは、宗教やスピリチュアルなどの、精神世界とは切っても切れない間柄であり、常人には扱いきれない神秘色である。
紫を愛し、紫に包まれた時、霊的覚醒を果たして、己の魂はワンランクアップしているだろう。