医者や獣医を信じない患者(以前同じことを書きましたが、内容も同じです)
友人の医者からこんな患者がいたということを聞きました。
そのままの内容で書かせていただきます。
新規の患者さん、糖尿病で足が壊死、排尿障害を起こしているおじいちゃんだったからインスリン継続して注射しましょう、と伝えたら、弟が出てきて低血糖にして殺す気かー!っとなぜか怒鳴られた。
高血糖になると脱水起こして死ぬこともありますって言ったら、死んでも構わないって本人じゃなくて弟が言ってたと。
そしたら本人ももう死んでもいいよって言い出したそうで、娘も最初から関心なさそうで好きにしてくださいと。
こんな家族を持ったら、そりゃあ生きる気力を失いますよね。
また、糖分は元気の素なんで血糖値を下げるから動けなくなったんだろって言われたとのこと。
その人は高血糖すぎても元気が無くなることを知識として知らなかったんでしょうか。
これでは何をしに病院に行ったのかわかりません。本当に兄が死ぬことを望んでいるかのようにも思えます。
僕がよく話題に出す、膵炎なので、膵炎治療薬を使用したら、にわか知識で膵炎の治療法は無い!(膵炎の治療薬ができてからもう5年近く経ちます)
また、なんで膵炎と言ってくれなかった!とまで言ってきた人もそういうタイプです。
膵炎だから膵炎の治療をします、と伝え、その次の日に自分で膵炎の治療法は無いと聞いた!(悪いタイプのセカンドオピニオンに会ってしまったようです)と言ってる時点で、僕が膵炎と診断して、膵炎であると伝えた上で膵炎治療薬を使用した、という事実を自分でしゃべっているのに。
支離滅裂になってます。
あとは死にかけているセキセイインコが、食べていないために便をせず、検便ができかった際に、便が出るまで待てば良かったじゃないか!と怒鳴ってきた方もいます。
死にかけているセキセイインコに、ワンちゃん猫ちゃんが近くにいる環境で便をするまで待ってまで検便は重要なのか?
はっきり言って、ストレスでインコは死んでしまいます。
例として、4人の人が交代で健康なセキセイインコをひたすら見続ける、という実験をした人がいるそうですが、ストレスで半日で死んでしまったそうです。
そもそも、何度も、今現在死にかけています、治療しても回復しないかもしれません、と伝えたのに、結局そのクレーマーは理解してくれず、治療費の返金をして帰ってもらいました。自分が死なせてしまったという自覚さえ無いのです。
この間も記載した、ネットでの獣医でも何でもない、もしくはネット上で自分は獣医だ、と言っているが、証明するものが無い人の説明と、本当の獣医が本を見せながらしっかりと説明した内容。
そこでネットの内容の方を信じる人の考えというのははっきり言って、訳がわかりません。
当院では軽い病気の時にはわざわざ本を見せながら説明はしませんが、命に関わったり、治療が難しかったりする病気の場合、専門書を見せながら説明することが多いです。
今では治療の際には、薬の箱を見せて、専門書も一緒に見せながら説明したりしています。
一番重要なこととして、こちらとしても、信じてもらえなければ治療のしようがないんです。
今回の内容をみて、セカンドオピニオンを聞くのが怖くなった方もいるかと思いますが、膵炎の治療法がない、と言った獣医はよっぽど不勉強だったのでしょう。
普通はそんな獣医はいません。
現在では、医療でも獣医療でも、セカンドオピニオンは推奨されているくらいです。
ほとんどの先生達は日々、勉強をして、新しい知識を頭に入れています。
あまりに疑い深すぎると、ペットを自分の手で死なすことになってしまいますので、十分な証拠を提示してくれる獣医にあったなら、信用してくれれば幸いです。