聞いて得る力。
この時期は生徒数も増える時期で、
本当に様々な新しい知見を
私自身得ることが多く、
勉強になっています。
とりわけ大切だと思うのは、
聞く力。技術的に聞く力です。
根本的に、小学生の時から
ずっと通う子は、文化的に、
人の話は漏れなくメモする、
見返す、解くときに参考にする、
一旦家で向き合ってみる、
わからなければ質問する、という
当たり前の動きが
完結しています。
私は、余談ですら生徒たちの役に
立つ情報を与えていますし、
それをメモする習性が幼い頃から
完全に習得されており、
ほとんど阿吽の呼吸で
会話、思考が成立します。
だから、中学から新しく入るとか
いう生徒のスローペース感に
時々苛立つこともあります。
仕方ないとは分かりますが、
こんな状態で、小学校の授業の
何割を理解したのだろうか?と。
判断が遅い、理解しようとする
速度に欠ける、それでどうやって
その後の高等教育につながる
基礎を、学校教育によって
受け取れるだろうか?
なんて、すごく思うのです。
塾は、先取り、受験向け、とか
色々ありますが、私が根本的に
大切にしているのは、話を聞くときの
姿勢とか技術、
あるいは覚え方の部分です。
ボケーっとしている子は
見てたらすぐに分かります。
聞いてるようで聞いてなくて
頑固に自分の方法を守り、
壁を破らない子もいます。
聞いて、受け取り、
泳ぐように変化する!
ような姿勢が身につくには、
結構時間がかかります。
特に、ぼーっとしている子には
かなりのショック療法がいります。
このケースの場合、生徒は大して
変化を望んでないことが多いので、
まあ時間はかかります。
だから、ダメなことは
トラウマになる程叱り、
よかったことは淡々と褒めます。
厳しい先生ともとられることは
時々ありますが、私は根本的に
優しいです。
それは、生徒が自立してからの話。
私は、そもそも生徒に手をかけたく
ないんですよね。
だから、初期投資として大いに
手をかけます。
それは、生徒も、私も、親御さんも、
三者が楽になるために
必要なことだと考えています。