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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

旧サンタ・マルタ・アル・コッレージョ・ロマーノ教会 Chiesa di Santa Marta

2018.05.08 22:49

ローマ中心ピーニャ地区のコレッジョ・ロマーノ広場にある、かつて修道院と教会だった場所。聖母マリアの姉、聖マルタ(Marta di Betania)に捧げられた教会

1543年に、イグナチオ・デ・ロヨラ(Ignazio di Loyolaにより修道院が建設された。夫を裏切った妻達が名誉を挽回するための修道院だった。

1560年に聖アウグスチノ修道会として使われた。ボッロメーオ枢機卿、1673年に修道院のエレオノーラ・ボンコンパンニ(Eleonora Boncompagni)により改修。

1696年にカルロ・フォンターナ設計で改修時に列聖された。

ナポレオン時代に、フリーメイソン( loggia massonica)、1870年にミリタリーの倉庫となった。 1872年、教会や修道院は国が買い取り、1960年代はジム等として使われていたが、現在、修道院の一部は、警察署(Distretto di Polizia )教会はMinistero per i Beni e le Attività Culturali所有で会議や特別展が催される。


外観 

★ファッチャータ

シンプルな外観。 長方形の大きな窓が3つあり、timpano triangolareがついている。



サンタ・マルタ教会

単廊式の小さな教会。  アプスはsemicircolareで、コリント式の赤い大理石の柱。1600年代のフレスコ画、彫刻は、バルニーニの弟子達の作品で飾られている。

バロック後期のゴージャスな雰囲気が残る教会だが、近年まで保存状態が悪かったため、よく見ると違う素材でオリジナルに近いコピーが作られている部分もある。

現在、一般公開しているのは2部屋。 奥の修道院だった場所は修道女は、修道院から出られないので、この奥の部屋の窓から教会のミサにあずかっていた。隣に行く入口、 前は窓になっていて、柵があった。


バチッチャ作の天井画

バチッチャ(Baciccia)と呼ばれている Giovan Battista Gaulliの作品 (Genova, 8 maggio 1639 – Roma, 2 aprile 1709)


9つの絵画

かつて教会には2世紀の間、1670-1680年頃に描かれた9つの絵画が飾られていたが、現在残っているのが確認されているのは、たったの3点のみ。


主祭壇の楕円形の絵画

ボルゴニョーネ作(il Borgognone)『マルタとマリアの家でのキリスト Cristo in casa di Marta e Maria』

と呼ばれているGuillaume Courtois (Guglielmo Cortese) 1628-1679 

主祭壇両側の絵画

『Le Marie al sepolcro』ルイージ・ガルツィ作(Luigi Garzi 1638-1721年)

『Resurrezione di Lazzarro』フランチェスコ・クリストーファニ作(Francesco Cristofani)18世紀初期 聖マルタの3つのエピソードが描かれていた。


右の壁面3番目の礼拝堂

フランチェスコ・コッツァ作『洗礼者ヨハネの説法 Predica del Battista』

 フランチェスコ・コッツァ(Francesco Cozza 1631-1682年)  

バルベリーニ宮殿の倉庫で発見され元のこの場所へ戻された。1675年の日付とサイン入り。


左の2番目の礼拝堂

ジャコモ・デル・ポ作『聖母子とS.S.Agostino e Monica』

現在3つ見つかっているが、そのうちひとつは、現在サンティ・クアットロ・コロナーティ教会に保管されている。1966年アンティーク市場に出回っていたのを、国が買い取り、 楕円形のオリジナルを長方形にされていたのを丸く修復した。(どの作品のエピソードか未確認)


その他礼拝堂の未確認の作品

『Retti e Roncati』

作品のモデルにもなってる修道院のマリア・エレオノーラ・ボンコンパンニやマリア・スコラスティカ・コッレオーニが発注し資金も提供。 

かつては、右の壁面始めの壁面は、Alessandr Grimaldi の『Trasfigurazione』 右の二番目 キリストが聖イニャツィオと聖カルロ・ボッロメーオの前に現れている、パオロ・アルベルトーニの作品。

左の始め、 Francesco Rosa作『Angelo Custode』左3番目、Ludovico Gimignani作『Vergine Maria』があった。


修道院の部屋

1300年代のものと思われる壁画

近年、この部屋は全てピンク色に塗られ、それ下に他の壁画で飾られていたのを、さらに剥がすと、この1300年頃のだと思われる壁画が再現した。

真ん中の聖母子画はサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂で保管されていた、この場所から剥がされた壁画である。何度も修復を重ね、新しい壁画や塗料がのせられたため、保存状態が悪い。



修復中の風景

Istituto Superiore per la Conservazione ed il Restauro

私の訪問時は、ローマ郊外のトルヴェルガータ地区で発見されたローマ時代の家屋の壁画の修復中だった。イタリアの修復技術は世界に誇れる。

ローマ時代の邸宅跡の壁画で、 ブルーの色は人工的に作られた初めの色。


サンタ・マルタ教会 Chiesa di Santa Marta al Collegio Romano

住所 Piazza del Collegio Romano, 5 Roma

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ブログ


参考

Wikipedia

ウィキペディア マルタ