こどもの感性と発達の刺激 ~なぜ乳幼児に舞台芸術が必要なのか~
赤ちゃんのために作られた舞台芸術「ベイビーシアター」をご存知ですか?赤ちゃんとアーティストが公演の中で関係を紡ぐ、赤ちゃんに寄り添った特別で贅沢な時間。
今回、情操教育の専門家とベイビーシアター制作団体の方をお招きし、乳幼児期に舞台芸術に触れることの大切さや、発達に与える影響について伺いました。
🔶開催概要🔶
■開催日時
2023/2/9(木) 13:00~14:30
■会場
オンライン(Zoom)
■参加人数
約60名
■ワークショップ主催
MIRAIS部活「こどもとママの個性発見LABO」
MIRAIS HOME 自主企画 「こども✖️音楽・アートを考える会」
■内容詳細
「アートや舞台芸術に小さいころから触れさせてあげたい」「こどもの感性を磨く体験を大切にしたい」。そう考えているお父さんお母さんもきっと多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが、赤ちゃんのための舞台芸術「ベイビーシアター」です。
イベント前半では、乳幼児の情操教育を研究している、倉敷市立短期大学保育学科・専攻科准教授の浅野泰昌先生がご登壇。母親の歌声を聞いた時や、保育者と応答的な関わりをした時の子どもの表情の変化について、映像を交えながら解説していただきました。
音楽や演劇に触れる経験を通じてこども達は一体何を感じているのか。一緒に体験している親の側は、どのようにその様子を見守り接することが大切なのか等を、発達に関する理論を交えながら具体的に教えていただきました。
後半は実際のベイビーシアター作品についてご紹介。日本児童・青少年演劇劇団協同組合の太田昭理事より日本におけるベイビーシアター普及に関する課題を伺いました。22年に発足した一般社団法人「日本ベイビーシアターネットワーク」事務局の、「山の音楽舎」川中美樹氏、「BEBERICA theatre company」弓井茉那氏からは、それぞれ制作者の視点から作品にこめられた仕掛けについてもお話していただきました。
ヨーロッパ発祥のベイビーシアターは、赤ちゃんの発達段階における刺激を計算した緻密な作品で、公演の中でアーティストと赤ちゃんが関係性を紡いでいくそうです。アーティストが引き出す子どもの新鮮な反応に、親も大変感動するとのこと・・・0-1歳の今しかできない特別な体験を、働く親とって大変貴重な「育休期間中」にこどもと共に味わうことは、私たち親にとっても、人生の中において貴重で幸せな想い出になる、と感じました。
イベントでは、実際にこの育休中にベイビーシアターを体験したMIRAISメンバーの感想シェアなどもあり、参加者からは「(泣いた赤ちゃんも含めて芸術なので)気軽に参加できるんだとわかった」「ぜひ各地域でやってほしい」「あかちゃんの反応をママとして見てみたい」との声も多数いただきました。
育休コミュニティMIRAISは現役の0歳ママが多く所属するため、ベイビーシアターネットワークとの継続的な連携は、より多くの育休者の「貴重な体験」にプラスに働くと考えます。日本においてはまだ「新しい芸術」といえるベイビーシアターの魅力を、体験者の声を通じてより多くの人に伝えられるように、MIRAISも応援し活動できたらと考えています。