ウクライナ戦争1年、オレグさんの今
2022年2月24日、ロシア軍が突如ウクライナ領土への軍事侵攻を開始してから1年が経過しました。この間戦局は悪化の一途をたどり、終結が全く見通せない状況です。
YUCaNはウクライナの未来、再建を担う研究者や学生の支援を続けています。多くの困難を乗り越えて、2022年12月にはウクライナ国立学士院半導体物理研究所のオレグ・ディミトリエフ博士を日本学術振興会外国人研究者長期招へいプログラムにより山形大学工学部にお迎えすることが出来ました。吉田研究室において、熱エネルギーを回収し、より高いエネルギーを持った光へと変換するアップコンバージョン機能を持った無機有機ハイブリッド材料の研究に取組んでいます。現在の太陽電池では利用出来ない、太陽光に多く含まれる近赤外線(熱線)の利用に道を拓くなどの将来的な応用が期待されます。山形大学には2023年5月末まで滞在の予定です。
開戦から一周年となり、新聞、テレビなど各種メディアから、現在のオレグさんの心境、日本に来て感じたこと、ウクライナの将来への思いなどについて問うインタビューが多数回ありました。オンラインで掲載されている関連情報をこちらに順次掲載しますので、御覧ください。
戦争の長期化や拡大が懸念される一方、社会は戦争に慣れてしまい、関心が薄れてしまっている様に思います。私たちは、今再びどうしてこの様な戦争を回避することが出来なかったのか、どの様にすればこの戦争を終結させて世界が再び一つとなれるのか、戦時下にあっても罪の無い子供たち、若者たちの学びと成長を決して止めないための支援、戦争によって破壊され疲弊しきった地域の復興を長期的に支援していくことへの課題に向き合わねばなりません。
山形新聞オンライン(2023年2月23日)
「米沢で暮らすウクライナ出身者の思い ロシアの侵攻、24日で1年」
山形放送YBC(2023年2月24日)
「3人のウクライナ避難民 人生を変えたロシア侵攻から1年・山形」