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デコノクレ

人を育てるとは、育てられること。

2018.05.09 09:47

ずっと、メインアシスタントに就いていてくれていた、ケンゴが5月から、スタイリストデビューをしました。




DECOはオープンしてから、6年以上経つのに今まで、生え抜きのスタイリストは1人も居ませんでした。



恥ずかしい話ですが、今まで3人のアシスタントが、スタイリスト直前までいったのですが、みんな辞めてしまいました。



僕は、3人目が辞めた時に、もう美容室は辞めようとまで真剣に考えました。




僕には、人を育てる器量も無ければ、力も技術も何もない、せっかく夢いっぱいで入ってくるスタッフに失礼だし、また同じ過ちを繰り返すなら、いっそのこと辞めようと思いました。



その時に残ってくれていたアシスタントが、ケンゴ、ひこにゃん、カッシー、まおちゃん、ユウセイでした。



彼らは、まっすぐな目をしていました。



ただ、僕はつまらないプライドと自信を無くして、彼らのまっすぐな目を直視することができませんでした。



背中を見せないとならない立場の僕が、目を見ることができないのです。




そんな時、ケンゴから深夜に連絡がラインで来ました。



僕は、嫌な予感を感じながら、ラインを開きました。



案の定、

仕事にやる気が出ない、どうしましょう?

というような内容の連絡でした。



彼は、目標を失い、1番やる気があったにも関わらず、僕の言動や、おそらく辞めたアシスタントと自分を重ね合わせて、やる気を無くしかけていました。



彼は仕事が誰よりも出来、アシスタントリーダー的な存在で優秀だったし、何より彼の性格を考えると、こんなところで美容師を辞めさせてしまったら、二度と美容師に戻ることはないなと考え、必死に止めました。



話し合いは深夜まで及び、




その日は、彼の話を聞き、彼のやる気を汲み取り、アシスタントリーダーの役職に就いてもらうこと、僕の撮影やセミナーのアシスタントに積極的に就いてもらうことを約束し、明日からまた一生懸命頑張ると約束をしました。



そして、売れるスタイリストに絶対にすることを約束しました。





何故、人が辞めるのか?アシスタントが辞めていくのか?辞めようとするのか?




自問自答を繰り返しました。





僕は、その日一睡もできずに、朝を迎えました。


答えなんて出る筈もなく、ただただ呆然と朝を迎えたと思います。





ただ、今残ってくれているスタッフ、DECOで自分を信じてくれているスタッフを、これ以上、不幸にしてはならないとだけ考えました。




その日から、朝早くから、夜遅くまで、ケンゴを始め、彼の同期のひこにゃん、カッシーと3人が、スタイリストになる為に、自分の全ての時間を費やしました。




冬の寒い日も、夏の暑い日も、毎日教えました。


疲れている時も、眠い時も、技術が出来ない時も、毎日教えました。



毎日教えているうちに、僕は、彼らに教えながら、自分が教えられ、沢山の学びがあることを本当の意味で知りました。



以前より、口では、どこかで読んだであろう、教えることは、教えられることだ。

などと偉そうに言っていましたが、

本当に実感したのは、この時、初めてでした。



恥ずかしながら、教えること、指導することの本質を知ったのが、40歳近くのこの時でした。



毎日やっているうちに、わかっていくことがありました。



彼らは、一生懸命に頑張っていて、声には挙げて言わないけど、いつか、自分達が想い描く素敵なスタイリスト、美容師になってやると真剣に考えているのに、指導に当たっている僕が、その気持ちをしっかりと受け止めず、どこか一生懸命じゃなく、熱が足りないんだと。



バカヤロー!当たり前だろ!!という声が聞こえてきそうですが、そんな初歩的なことすらも理解していませんでした。恥を忍んで書いています。




完全に覚悟が足りませんでした。




それからは、自分の時間は全てDECOスタッフの為に使おうと心に決めました。




飲みに誘っていただいたり、遊びに誘ってくれた友達に断ってしまっていたことを、今ここで謝ります。



そう行動に移してから、一年半経ちました。




ケンゴを筆頭に、みんな頑張ってくれて成長してくれました。




本当に頑張ってくれました。




僕は、彼らに沢山教えられ、救けられました。




あの時、ケンゴが店を辞めたいと言っていなかったら、今の僕はありません。




彼らが、僕が忘れかけていた、何事にも、一生懸命に熱を持って取り組むことの大切さを思い出させてくれ、救ってくれました。




ただ、僕があの日誓ったことは、彼らを必ず売れるスタイリストに絶対にすることです。




スタイリストデビューを果たしただけでは、生活していくことも、豊かな人生を送ることはできません。




彼らから、教えてもらったことに恩返しする気持ちで、感謝の気持ちを忘れず、これからも、進んで行きます。



結局は、愛なんです。




愛だろ、愛!!




では、では、