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残雪の空木岳サバイバル登山(後編)

2018.05.09 14:37

今回はこの壮大な景色からの下山編です。   

登ってきた木曽殿山荘の

奥に見えるは お隣の東川岳。

次は夏に来て、

そっちのピークから縦走しよう。

などと考えながら、

今回はピストンなので

来た道を戻るだけなのですが...


しばらく進んで

ん?、あれ?

極たまにあるマーキングが

いつの間にか見当たらず、、

踏み入る人も少ないため足跡も無し。


足元が雪に覆われていると、

木の間が殆ど道に見えてくるんですね。

ここでGPS等、駆使すれば

良かったのですが、、


まぁそれっぽい方向に行ってみよっ!

ショートカットできるかも!

と、進んだ結果、

完全に迷いました。。


後々判明したのですが、

この帰り道、川と谷で三分割されていて、

上に行きすぎても、下に行きすぎても

帰れないラビリンス~

そうこうしてる間に、

かなりの時間を消費し、

ダメだ、一度 高台に戻って仕切り直そうと

足早に登った所が、、

なんか景色が違う、、


これも後から判ったことですが、

そこは隣の尾根でした。


日が傾きかけ、

駐車場までは険しい道で10km以上。


ビバークして夜明けを待つことに。。


持ってきた服を全て着て、

頼りになるのは、もしものための

エマージェンシーシート一枚のみ。


標高2000mの雪の上、

夜は気温も0度近く。


ゴールデンウィークの過ごし方が

サバイバルすぎるではありませんか。。


後はウトウトして寒さで起きての繰り返し。


星は とてつもなく綺麗なのですが、、

手足の感覚はあまり無く、

歯をカタカタ鳴らしながら、

長い長い時間を過ごし、

ほんの少し夜明けの兆しが出た

AM4時頃には耐えかねて行動再開。


足元に置いたシューズが

寒さでカチカチに固まって

穿くだけでも一苦労。


食料は底を尽きているものの、

日頃のハードトレーニングのお陰か

まだまだ元気に動ける体力はある。


元の尾根へと藪こぎし、

もう一度、小屋から

ルートのトレースを試みますが、

意識していても分かりにくい。。


なんとか進んでいくと


チラリ人影が!


昨日お会いした上級者のお二方。


野うさぎと鹿にはたくさん会ったけど、

おそらく二日間でこのエリアに

足を踏み込んだ人間は3人だけ。


毎年この時期に

装備満載な100Lのザックを背負って

キャンプしに来るという、

物好きなベテランさんの心強いアシストで、

無事に下山に至りました。


道中、食料も分けて頂き大変お世話になり、

丁重にお礼し、またどこかで♪

と連絡先を交換して解散。

長らく滞在することになった

伊奈川ダムを後にし、

最初にしたのは久しぶりの

まともなお食事。


道の駅「大桑」内にある

グルメリアきらく さん

こちらは地元の食材も多く使っていて

質、量ともに満足の定食が頂けます。


過去に王滝へ来た道中にも何度か頼んでる

チキン南蛮定食 Wサイズ(1050円)

ごはんも おかわり無料!

オススメです。


http://www.michinoeki-ookuwa.jp


最後に今回のようなサバイバルで

重要なのは「寒さ対策」と「水分」

自分のような軽装でも

「エマージェンシーシート」

さらには寝袋形状の

「エマージェンシービビィ」

一つ忍ばせておくだけで全然違います。

高地へ出かける際は是非!



(終)