事務のフリーランスってどういう資格?〜日経WOMAN記事のご感想
日経WOMAN記事にとてもたくさんの反響をいただきました。
ご感想や質問もいただき、ありがとうこざいます。
せっかくなのでお答えしていきたいと思います!
感想はやっぱり「すごーい!」。
フリーで事務のスペシャリストを思い付いたのもすごいし✨。
25年来の友人Aさん
すごーい!素敵💕励みになります!!
フリーランス翻訳者 42歳女性さん
フリーランスの人は数多く出会うけれど、「事務職」でフリーランスになるってあり得るの?というご質問、以前から多くいただいていました。
プロフィールやこれまでの成り行きを記事内にも書いていただいていますが、私は
「いつか起業しよう!」
「独立してフリーランスで生きていこう!」
と目指してキャリアを作って来たわけではないんです。
1日1ミリでも成長できたら楽しい、と考えているので、会社で嫌なことがあったり、自分にとって成長できない=楽しくない、と感じた時には、よりよい環境を求めて転職活動をしてきました。
35歳までに3度の転職と、その間に会社の合併などがあり、結果5社の企業での会社勤めを経験しました。35歳のときには、ちょうど東日本大震災があり、その後も4度目の転職活動して内定を頂いた企業もありましたが、そこには就職せず、フリーランスの道が始まりました。
起業家の友人先輩とランチをしていて、「就職決まるまで少し手伝ってくるないか?」というオファーをいただき、それが成果が出て楽しかったことから、他の知人にも「こんなこと今してるんです」と話したら「じゃあうちも手伝って」という形で2社とお仕事することになったのです。
成果というのは、業務の優先順位がつけられるようになって、仕事の進行管理ができ、社長の脳内に余裕が生まれたら、顔つきまで良くなって、新しい仕事が入るようなって、1年後は売上が3倍になった、というものです。
私が請け負った仕事は、社長のしたいこと、したくないこと、プライベートも業務も分けずに、固有名詞もそのまま、頭の中にあることを、一度全部話してもらい、私が勝手にすべてのタスクの期限を決めて、カレンダーを作ってしまうこと。
そして、社長がやらなくても私が終わらせらせる請求書の発行や支払い予定リスト、入金予定リストなどは作ってしまい、「毎月25日まではこの支払いのことを忘れていていいですよ」とすること。
営業事務、プロジェクトマネジメント、進行管理など、これまで会社員で経験していた業務全部提供した結果の「バックオフィス全般」「事務」です。こうして求められることをして、それが楽しくてフリーランスになりました。内定が決まっていた企業には、週3日の契約にできませんか?と交渉しましたが、うちが欲しいのは毎日来る人だったということで、内定をお断りしてしまいました。
以降7年間、フリーランスで事務をしています。プロジェクトの期間だけ手伝ってほしい、会社の立ち上げで事務局を作って欲しい、バイトスタッフのための事務フローを作って欲しい、会計をやってほしい、顧客対応をしてほしい、社長の話を聞く役をしてほしい、など、その時々のご要望に応え、ご紹介やリピート受注でお仕事はいただいています。
「資格は何か持っていますか?」と編集部の方にも聞かれました。
税理士、会計士、行政書士、司法書士、弁護士などのいわゆる士業は国家資格であり、事務職の最高峰の資格でもあります。
事務でフリーランスをするための資格というのは存在しないのですが、私は会社員時代に、ベンチャー系や社人数の少ない会社では、一般常識を教えてくれる先輩やメンターに出会えなかったため、「秘書検定」の勉強をしました。二級は落ちて、さらに勉強を続けて、その後、会社員時代に準一級をとりました。
この仕事をするために「必要な資格」ではありませんが、「必要な知識」です。今でも役に立ちます。
日経WOMANの読者の方も、事務職は多く、またご自身のスキルに自信がなく不安な方も多いと伺いました。自信をつけるために資格取得するのは大賛成です。
そして、仕事にはおおいに役立つと思っています。
ですが、人は「資格」にお金を払うのではなく、あなたの「人格」にお金払うので、資格によって自信をつけ、実力をつけた「あなた」が大切だと思います。弁護士資格があってもお客さんに選ばれていない人、たくさんいます。
事務のプロフェッショナルとして、何も資格がなくても、いつも事務をしている皆さんは素晴らしい仕事ができます。自信を持ってたくさん仕事しましょう!