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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission6-②

2018.05.10 14:50

控え室の奥…




臣と隆二は隣同士でシャワーを浴びている。




薄い仕切りの向こうから、隆二の吐息が聞こえてくる。




「はぁーっ…キツいな…」




臣はシャワーを止めた。




腰に薄いタオルを巻き、先に出た。




何気に隆二の後ろ姿を見る。




シャワーカーテンなどない、スポーツジムにあるような狭い囲いの中、相方は両手を壁につき、ただシャワーに打たれている。




引き締まったバランスのいいカラダを無意識で見つめる。




視線を感じた隆二が振り向いた。




「なに?」




「いや…別に」




「……」




「…RYUJIとは…その、うまくやってんの?」




「なに?気になるんだ」




「別に、そういうんじゃねーけど…」




「…楽でいいよ」




「…本気で言ってんの?」




「そうだよ」




「…それって、お前の望んでいたことだろ?」




「……」




「お互いにハッピーエンドで良かったじゃないか」




壁についた手に力が入る。




「…お前の想いって…その程度のものだったのか?」





ザーッ…




シャワーの音に消されて、隆二の声がよく聞こえない。




「ん?いまなんてった?」




「なにも言ってねーよ…」




「…変なヤツ…先に着替えて待ってるぞ」




「ああ…」




隆二は顔を上げ、またシャワーに打たれた。





…まるで、





倦怠期真っ只中の、冷めきった夫婦のようだ…





to be continued…