▲歩く記録 陣馬山/相模原市、神奈川県
新年明けての初登りは、白馬の像が印象的な陣馬山へ。最寄り駅からは電車で乗り換え4回!自宅を7時に出発し、藤野駅に到着したのが9時。すでにお疲れ気味。ここから今回のスタート地点まではバスで15分ほど乗る予定が、まさかの時刻表調べミス……。次のバスまで1時間もある。ひとしきりガックリうなだれたら、ここは大人の選択。あっさりとスタート地点までタクシーで行くことに。無理をしないところが大人の選択♪
気持ちを新たに、和田第二尾根コースから出発。この辺りは古民家や茶畑などが点在する里山の風景たっぷりで平和な気持ちに。スタートしてからすぐにコナラの木々が出迎えてくれ、終始足元には木の根が見えないほどの落ち葉の絨毯が広がり、その上をざくざくと歩いていく。朝陽を浴びるキラキラとした尾根道に、この時期ならではの立派なシモバシラもある。注意しながら歩くが、今回の目的のひとつであるシモバシラの「氷の華」は残念ながら見られなかった。それでもいい、また来る楽しみが増えた。
陣馬山までの道のりには多くのルートがあり、今回私達が選んだのは行きは「和田第二コース(コナラコース)」、帰りはスギが広がる「一ノ尾尾根コース」。休憩を含まず、往復4時間ほどのコース。山頂までのルートが豊富な山だけに、事前に下調べをし、一緒に行く友人のペースや好みなども考え悩みながら決めていくのだけれど、これが結構楽しい。調べていくうちに、次回はこのルートで行こうと既に次の山行のことを考えている。
1.5時間ほどで山頂にとう到着。出迎えてくれたのは、散々写真などで見かけていた白馬の像。この子にずっと会いたかった!予想よりだいぶ小さかったけれど、今回の目的は達成。山頂からは、すそ野まで雪化粧をした富士山をはじめ360度の大パノラマが広がる。青い空に映える山肌、冷たい空気、これぞ冬の山。
さて、お腹がぐーぐー鳴っているのでお昼にしよう。今回は唯一平日でも開いている清水茶屋さんで。登山客も少ない平日、しかもさらに登山客も減る冬の山で茶屋を営業していてくれるという事実だけで涙が出る。ありがとうございます。重たい荷物を持たずに、山頂で温かいものを食することができる幸せを実感。名物である陣馬そばは、具沢山で薬味にはシソまでのっかている。うまい~。藤野駅の観光案内所で買った酒まんもうまい!
食べてばかりではなく、目の前には雄大な富士山がいる。
陣馬山の名前の由来は、昔、武田と北条が戦をした場にちなんでいるのだけれど、ソバを食べながらふと思った。今、目の前でみている富士山や山並みはほぼ当時と変わらぬ姿でいるわけで、もしかしたら私がいま見ている風景と同じ風景を、戦国武将たちも眺めていたのかと思うと時の流れの不思議さに感動する。
そうそう、平日昼間の清水茶屋さんはどうやら山おじちゃん達の社交の場でもあるようだ。どこからともなく常連の山おじちゃんが現れ、好きなように注文をし、好きなように座りお喋りを楽しんでいる。ただののん兵衛ではなく、自分の足で登ってのん兵衛人生を謳歌しているのだからとてもかっこいい。素敵だった。
1.5時間も休憩をしてしまったので、さくさくと下山をしよう。コースタイムでは1時間20分とあったが結局、2時間もかかってしまった。帰りのバスの時刻も気になりながらの下山はいつもヒヤヒヤするが、帰りはバスの女神様が微笑んでくれたお陰で1時間に1本もないバスに、ギリギリで乗ることができた。
教訓:山頂でゆっくりもよいが、バスがある時はしっかりコース配分をしよう。
JR藤野駅▶タクシー10分(バスあり)▶和田バス停▶和田第二尾根コース▶陣馬山山頂▶一ノ尾尾根コース▶陣馬登山口バス停▶JR藤野駅
山ごはん:陣馬そば、酒まん、珈琲、おやついろいろ