成功体験の影響力が新人研修を工夫したら大いにわかったお話
教室に期待の新人がやってきました。
教育業経験者ということで、早くも上手に生徒たちとコミュニケーションをとり、授業もしっかりとやってくれています。頼もしい限りです。
今日はそんな彼を見ていて思ったことをお伝えします。もちろん、勉強にも役立ちますよ。
新人研修で取り入れた工夫
新人というのは、もちろん新しい人ですから、知らないことやわからないことがいっぱいあります。こればっかりはどんなに能力が高い人でもそうでしょう。
今まで多くの新人研修を担当してきましたが、最初はてんやわんやするものです。こちらも、相手が新人だからと言って手を抜きません。生徒にとってはベテランも新人も変わらぬ「先生」ですからね。
もちろん指導内容やペースは個々人によって変えていきます。育成については『子どもと同じように大人を育てる』の考え方を基に実施しています。
ただ、どんな人でも最初に研修をする項目があります。
それが「清掃」です。
美化ってとっても大事ですからね。ま、まぁ、私自身もあんまり得意ではないのですが。。。(それは置いておく)
さて、今回もいつもと同じく基本の大事な業務「清掃」から研修を始めました。ただ、この度ほんのちょっとだけ工夫を施してみました。
「清掃」をただやるだけではなくて、その中から他の仕事にもつながる成功体験をしてほしかったんですよね。
どうやったら成功体験を積めるかなーと考えながら、ぼーっと最近Twitterなどで仲良くさせていただいてる先生方のブログやつぶやきを見ていたら、10問テストや小テストの実施方法が話題として出てきていて、それを読んでいる内にハッと閃きました。
そうだ、時間を測ればいいんだ。え?それだけ?と思った皆様、ごめんなさい。
でも、これが効果てきめんでした。その様子を見てみましょう。
ちなみに、【時間】というのはすべての人に共通する常識です。この指標を使ってやりとりをすることは、お互いにとってわかりやすく伝わりやすいですよね。数字で具体的ですし。これについてはまた別の機会に詳しく共有したいと思います。面白いお話があるんですよ。
成功体験を得て変わってくること
さて、本題です。
初日の彼の清掃タイムは19分32秒でした。緊張や慣れていないせいもあったのでしょう。良くはないタイムです。ただここではやりきったことが大事です。グッジョブ。
二日目のタイムは劇的に伸びて10分20秒でした。本人も「慣れただけでこんなに変わるんですね」と驚いていました。この成長感、時間を測っていなかったらなかなかわかりにくかったんじゃないかな。
三日目は驚異の7分41秒。なんなら本人も記録更新を狙ってやってましたね。終わった時には「よっしゃ」とか言ってました。雑巾とマイペットの使い方を自分なりに工夫した模様です。
もちろん毎回クオリティは下げない約束です。僕のチェックも入っております。それでも、たった3日でこれだけ変えられるんですよね。ナイスファイトです。
この経験を踏まえてわかったことを教えてもらいました。
「わかったのは、どんな仕事も工夫次第でうまく早くできるようになることです」
まるで正答例のような素晴らしい答え。いいこと言うじゃん、なんて肩を叩きましたが、それを知っているのと知らないのでは大違い。それを知っている人はどんなことをやる時にも「ん、これってもっと早くできないかな」なんて頭を使ってやるようになりますからね。
これって、生徒たちの勉強も同じだと思います。
だから特に勉強が苦手な生徒は、なるべく科目を絞って、そこで成功体験を積み、「あ、こうやればいいんだ」や「こうしたらもっとうまくできる」や「これやれば早い」を身に付けさせることが大事だなと。
誰かと比べてではなくて、昨日の自分と比べたら、勝つ確率も高くなりますし、そしたら達成感や満足感も得られやすいですからね。心のパワーも高まっていきます。
成功体験の持つ影響力って大きいんですよね。
彼にもこの経験を活かして、素晴らしい生徒指導を実施してもらいましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
さぁ、今日もたくさん成功体験を集めるぞー