[報告] 2/19㈰ 食の伝統と技術を感じるバスツアー
2023.2.19㈰
南草津発~東近江市・豊郷町
参加者16名
生産者と消費者をつなぐこだわり滋賀ネットワーク南部・甲賀支部
~米どころは水どころ
水どころは酒どころ~
滋賀県の食の伝統と技術を感じるバスツアーを行いました。
みなさん 元気よくお集まりいただき、いざ出発!
高速道路からのアクセスもよく40分ほどで、
1番目の訪問先に到着。
◆こざわファームさん(HP)
元々 おとうさんが米農家をしていましたが、
その土地を利用して、米以外の作物を、ということで、
8年前から息子さんが いちごの生産を始めました。
その理由は、冬場もあたたかい、
ハウスあたりの利益が高い ということです。
この時期は、数量が少なくなる時期のため、いちご狩りではなく、
採取時期のハウスと、なかなか見ることの出来ない育てているハウスを見せていただきました。
↓ よつぼし、あきひめ を栽培するハウス
他に やよいひめ、ほしうらら 計4種のいちごを生産されていて、
ハウス併設の販売所↓
または JA直売所 きてかーな(HP)で購入することができます。
参加者のみなさん購入されて、おうちで食べ比べをして違いを感じ、楽しまれたそうです。
▽あきひめ(章姫):やわらかくて やさしい甘み。人気がある
▼よつぼし:酸味があり、コクもある
▽やよいひめ:固めで 3月から(暖かくなってきてから)もおいしい
▼ほしうらら:コクもあり カタチもキレイ
と言われてますが、ぜひ あなたのお気にいりを見つけてくださいね。
滋賀県ではいちごの栽培に取り組む生産者さんが増えています。
そういえば、【いちご狩り・いちごの生産】って、こういう低い位置で しゃがんで 狩るイメージが昔はありましたよね?
最近よく見られるこちらのハウスの様子は、
滋賀県農業技術振興センターで研究された少量土壌栽培を利用されています。
いちごが地面ではなく腰の高さに上げたプランターに実っている「少量土壌培地耕」は、
滋賀県が開発した独自のものだそうです。全国的にもこのスタイルが広がってきています。
ミツバチの巣箱があり、生き物が好きな子供たちも興味津々。
また、暖房を入れず、ゆっくり育てることで、それぞれの味の違いのある
旨味が詰まった味のいちごを育てている こざわさん、
食べて応援していきたいですね!
(最初に温かさをあげていましたが、上着はいる程度の寒さでした。
暖房がかなり効いている いちご狩り体験にも行ったことがあったのでビックリ)
また、いちご狩りでも お世話になりたいと思います。
(3月後半~6月くらい・要予約)
忙しい中、貴重なお話を ありがとうございました。
ハウスからみえるこの山は、遠くから登山客も訪れるようないい山だそうです。
またバスに少し乗り、次に訪れたのは、
◆岡村本家(HP)
木槽袋搾りでお酒を作る岡本本家は、今年169年目、なんと来年170年!!
酒蔵見学では、その長い歴史を支えた思い を教えていただきました。
ここから少し北に「彦根城」があるんですが、別名「金亀(こんき)城」とも言われ、
当初の城主 井伊家より酒づくりを命じられたのが始まりです。
そのお城と同じ名前を呼び捨てにすることはできないということで
金亀(きんかめ)というお酒の名前になりました。
大星(おおぼし)は会社のあだ名・屋号で、
近くに中山道があり、豊郷町にも宿場町がある、近江商人が活躍していた地域。
「くもりのない商いをしましょう」ということで、
《星がでている時間も ずっと働きましょう(いまやったら、ブラック企業ですね(笑))という勤勉さを表す言葉》
酒米は近隣で契約して作られたものを使っています
(蔵から約10㎞圏内で耕作頂いてます農家さん)
次に、お酒ができるまで・そのこだわり を教えていただきました。
① 鈴鹿山脈の伏流水を使用した米洗い
② 甑(こしき)に入れて一気に蒸し上げる
適切な温度・水分量・溶け具合が蒸しの大事なポイントになるそうです。
③ 48時間以上をかけて米から麹へ
④ 3回に分けて行う3段仕込み
もとが出来上がり、もと桶から仕込み桶にお酒を移動し、そこに蒸米、麹、水を加えて仕込みをしていきます。ここでも残りの米を全て1回で入れますと発酵が止まりますので、もとを入れて残りの分を3回に分けて入れていきます(3段仕込)。
毎日、酒をくみ取り、計測して、細かな作業の判断をしているそうで、用具がたくさんありました。
メモ:はしごに上って 櫂(かい)入れ
タンクに巻かれている白いものは断熱材・ホースは流水で 調整をする。
1タンク 4500Lで 一升瓶200-250本くらいできる。
⑤ 手造りで行う、昔ながらの木艚袋搾り(きぶねふくろしぼり)
↑写真HPより
お酒の品質の良さ は、昔ながらの方法が1番だそうです。
精米歩合(せいまいぶあい)100%から20%、
60%なら、40%削る・その部分は 米ぬか・米粉 に使用。
数が小さい(よく削る)と 透明感、透き通った味わい
数が大きい(削りが少ない)と うまみがあります。
こちらでは、色分けで、精米歩合(うまみ)のバリエーションが分かりやすく、
また 生酒と火入れ
試飲で違いを感じました
近年、日本酒は海外向けが伸びています。主食用米の消費が減少する中、酒米は期待されるところですが、作り方も違いがあったり、需要供給のバランスで一筋縄ではいかないようです。が、美味しい日本酒を嗜めることのできる滋賀県でありがたいですね〜
蔵内では、たる割り体験ができたり、
2階の蔵しっく館(道具ギャラリー)では、
滋賀びわ湖のひな人形めぐり の展示もされていました、(3/31まで)
滋賀県で生まれた新しい技術のいちご生産地を訪れた後に、
古くから手法を受け継いでく 酒づくりの現場、
双方の教えから、私たちも大切にしていかなければならないこと、学ぶことができました。
◆あいとうマーガレットステーション
去年のバスツアーでもお世話になりました、
今回は お昼ごはん、地元食材のお買い物 で立ち寄りました。
米粉を使った唐揚げの定食、や、
東近江産のそばを、今回は天ぷら蕎麦をいただきました。
国内蕎麦が少ない中、しっかり食べて応援!
最後まで 小雨降る中の バスツアーでしたが、
帰りのバスの中でも、
・
滋賀県で生まれた新しい技術のいちご生産地を訪れた後に、
古くから手法を受け継いでく 酒づくりの現場、
双方の教えから、私たちも大切にしていかなければならないこと、学ぶことができたこと、
・
スマートIC普及で、県内の名所や経済的なポイントのアクセスがとてもよくなってきていること、農業分野でもこれから進展がありそうだと、
・
ここの体験が、子どもにも大人にも勉強になった、
など 話題が多岐に渡り、
食べ物を通して 様々な分野の交流ができたこと、参加者さまの個性あってのこと。
本当に みなさま、ありがとうございました。
こだわり滋賀ネットワークでは
● 県内各地で生産者と消費者の相互理解の促進
● 生産者と消費者をつなぐ人材の育成支援
● 滋賀の農や食に関する情報発信
をしており、南部・甲賀支部では、
2023年 5月に 南草津駅西口での 第2回こだわりマルシェで 地域につながるようなイベントを予定しておりますので、
またお知らせさせていただきます!
第1回の様子は↓
・
お問合せは↓