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ヨーガのある暮らし

Vipassana meditation center at Igatpuri

2018.05.13 10:39

22/04/2018-13/05/2018

D.Y.Ed終了後、約3週間インドマハラシュトラ州イガットプリというところにある、Vpassana center に滞在してきました。

目的は10日間コースへのSeva(奉仕)としての参加です。

帰国前の休憩も兼ねての滞在でしたが、幸運?にも、年に2回の大掃除の真っ最中にヒット。10日感コースの前に急ピッチで、瞑想ホール、シェルと呼ばれる瞑想用の小部屋、グルジのお部屋の大掃除に参加しました。

イガットプリのセンターは、Vipassanaの中でも、最も古く、最も大きいセンターの一つです。よって、瞑想ホールも巨大で、シェルも400個の数があります。

 

クッションも全て天日干しにし、その後文字通り、背丈よりも高く山積みにされたものに、一つ一つカバーをかけて行きます。

掃除も全て手作業にて行います。掃除機などはありません。

基本的に壁も床もコンクリートや石造りなので、掃き掃除を行った後に、ホースで思いっきり水をかけて、モップやワイパーにて掃除していきます。

シェルに関しても、ホースで水をかけながら個室を一つ一つ掃除しますが、「排水溝がない」ので、かけた水はちりとりですくい、時に7〜8人バケツリレーで、階段を上がりながら外に出します。

天井や窓も椅子や、壁の出っ張りによじ上って普段届かないような高いところまで、雑巾がけをして掃除していきます。

 

毎年この時期にお手伝いに来ているムンバイの方や、近所の方、同じようにSevaで来てる方、Vipassanaで働いている方々など、個性豊かなメンバーの中で、一致大結しながら一緒に働くことが出来たのは本当に貴重な経験でした。

ただインドの方は、リーダーがいなくなると「すぐに休む」傾向にあることや、さらに休むように促してくるので、日本人としてはやや難しく感じることもありました、笑。でもそこが可愛らしさなのかなと思うところでもあります。

 

10日間コースも、なんと1年で一番大人数のコース(インドの夏休み)に大当たり。総計約300人が参加、女性は150人です。

Sevaは、短期のみの参加含め約20人。年齢層は20代前半から、ベテランさんの40代といったところです。

一人一人に「duty」各自の担当義務が割り当てられます。例えばグループ瞑想での先生の補助担当、生徒さんの観察担当、チャイム担当、風紀担当、食堂での配膳等々多岐に渡ります。

私の担当は、ベル、風紀、ポスティングでした。

 ベルの仕事は、朝4時に起床ベルを鳴らすことから始まり、その後4回、グループ瞑想の始まる10分前のベルを鳴らしながら各自の部屋を回ります。

室内に残っている生徒さんがいたら、ノックをしながら全員が瞑想ホールに行けるようにサポート、体調不良などあれば先生に報告します。

 風紀の仕事は、vipassanaではSilaと呼ばれる規律があります。特にNoble silence「話さない」という規律は重要なので、話をしている人がいたら注意をします。その他、「拾わない」「写真撮らない」「食堂以外で食べない」「男性に近づかない」などなどルールがあるので、見守りを行います。

この仕事で思ったのは、話をしているからといって、理由を聞かずにむやみやたらに注意をしてしまうのは危険だということです。

スタッフに声を掛けれずに、困っている人が交じっているからです。

 ポスティングは毎日のスケジュールやメッセージを日替わりで交換していきます。生徒さんは、細かな動きにも興味津々なので、その日のスケジュールが終わってすぐに交換作業をしていると、気付くと後ろに長蛇の列が出来ています。なので、生徒さんが去ってから交換作業を行う必要がありました。

 

 生徒さんは、一般の方から、摂食障害、鬱、癌治療中の方、息子さんを今年亡くされたという方など多岐にわたります。クッションも適宜先生と協同しながら椅子や小さい補助クッションを駆使しながら、その人に合った座位がとれるようサポートしていきます。

ベテランのSevaの方々は,生徒さんの必要とするポイントをしっかりとつかんで、きめ細かいサポートをしていることに感心させられました。

 

 毎日先生を交えたミーティングも行われ、情報共有がなされます。ただミーティングに関してはヒンディで行われるので、ほぼ「居る」だけでしたが、「参加すること」で一体となって働くことが出来たように思います。

 

Seva体験を通して感じたことは、自分も含め、みなが「好きでやっている」ということです。朝4時から始まり、夜のミーティングが終わるのは夜10時半。

後半にかけては疲労も出てきます。それでもみなが10日間継続してSevaを行えるのは「好き」だからだと思います。

 

Vipassana瞑想ではひたすらに「no reaction」ということを経験するよう練習していきます。Sevaを通して、働いている時や、何か人に対して行っている時も同じであることを経験したように思います。

「私」が働いている、「私」がベルを鳴らしている、「私」が起こしている、「私」が注意している、などエゴがあると、ついついその結果に反応しそうになります。そしてそれが感情や思考となって現れます。

その反応の連鎖をいかに止めるかが、今回のSevaや今後の課題となりました。

 

同じSevaのメンバー、オフィス等のメンバーにも恵まれ、本当に貴重な体験をさせて頂きました。瞑想の練習も含め、この経験とともに次のステップに向かいたいと思います。

個人瞑想用のシェル

コースを終えた生徒さんとseva仲間達

よく怒るけど、超働き者のチンタマダム。お子さんは4人!

コース前に一緒に働いたマダム達

プーネでもイガットプリでも、最後の食事は名物ワダパオ。ブッダと関係の深いキールとともに。