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料理家 栗山真由美's web

ポルトガル旅 アルガルヴェ⑧

2018.05.13 11:44

ユーラシア大陸の最西南端 サグレスに移ります。

約10年前に訪れ、強く印象に残っていた場所です。

この日はタヴィラからの移動が主だったので、軽くさわりを。

ユーラシア大陸最西南端に隣接する、サグレス要塞が中心となるエリアです。


タヴィラからは、電車でLagos(ラゴシュ)まで行き、バスで移動します。

バス停を降りるとこの風景です。

Turismoの前に停留所があります。

移動、しかも地方の場合は、交通機関の乗り継ぎが優先になります。

すると、変な時間に食事をすることになること、しばしば。

リゾート地のアルガルヴェのオフシーズンとなると、空いているお店を探すのも一苦労です。

ビアパブが空いていたので、食事もできるというので入ってみました。

奇跡的にSopa(スープ)があるというじゃないですか!!

Sopa de cenoura(にんじんスープ)と得意のTosta mistaを。

ここのパンはカンパーニュの薄切りで、軽くて食べやすくかったです。

腹ごしらえをして、10分ほど歩いて今夜の宿、Pousada de Infanteへ。

10年前に来た時は時間がなく、宿泊はせず。

当時のポルトガル語の先生に、再三、このポザータを勧められていました。

満を持して訪れたポザーダは、非のつけどころないような、天国を思わせるようなホテルでした。

リゾート地アルガルヴェの一角だけあって、新しいイメージ。

お部屋も明るく、可愛らしさも備えたモダンタイプ。

ヒストリカル・ポザータではないので、重厚なイメージはないですが、レストランなど共有スペースにはポルトガルらしさも散りばめられてました。

ユーラシア大陸の最西端は有名なロカ岬。

最西南端はサグレスですが、正確には、同じエリアのサン・ヴィセンテ岬になります。

前回は行けなかったその岬に行くことも今回の目的。

ポザータで聞くと、日没時が最も美しいとのこと。

1泊ですから、日没もこの日1度限りです。

メインのサグレス要塞は翌日に回し、岬に行くことにしました。

日没までは時間があったので、ホテルから要塞へ向かう方面がメインとすると、裏側にあたるポザータの東側を散歩してみることに。

これが目からウロコでした。

見たことのないポルトガルが広がっていたのです。

私の今までの経験では、ハワイ島の火山近くの光景に似ていたかな。

アイルランドの荒涼とした大地もよぎったのですが、あちらは石灰岩の泥炭地。

ここは赤岩です。

多肉植物も大量に自生していました。

この光景は・・・リスボンやポルトのような街中はもちろん、アルガルヴェ地区ですら、珍しい風景じゃないでしょうか。

マディラやアソーレスといった、島でもこんな光景はありませんでした。

発見を楽しみたい方にはオススメの散歩道です。

空も大地も生き生きしています。

上の写真は気持ち良い風がサーっと流れた時に撮ったお気に入り。

私の影のマフラーがたなびいてます♪

さらに進んでいくと、小さな港があります。

上の写真の左側にはPraia do Martinhalという小さなビーチもあり、一応、そこを目指していました。

ところが事件が(笑)。

民家が途切れたところを歩いていると、放し飼いか野良かっていう犬たちと遭遇。

トルコで出会った野犬が巨大で怖かったことを思い出すほどの大きさのが3頭。

普通に通り過ぎようとしたんですが、ついてくる犬が・・・。

その犬を追いかけて他の犬も・・・。

付かず離れずを繰り返している時、向かい側から男性二人組とすれ違い、挨拶だけ交わす。

犬たちが彼らの方に行ってくれることを期待していたが、逆にスピードを上げて私の方へ。

うわっ、これはやばい、こわい!と男性達の方へ逃げた私。

彼らが1度追い払ってくれ、

「どこに行くの?」

「マルティニャ海岸に行きたいんです」

「そしたら、この道行くしかないね」

なんて会話をし、再び別れて歩き出すと・・・遊んでくれると思ったのか、近くの工場から木材などを咥えては運んでくるレースが始まってしまった!

ジャレているつもりかもしれないけど、大型犬なので怖い。

大型犬+2mぐらいの木材って、結構な攻撃力ですよ(汗)。

本気で怖くなり、先ほどの男性達の方へ小走り&日本語で「ちょっと〜!」と呼びかけ(爆)。

おそらく暇であろう彼らは、

「海岸まで一緒に行こうか?」

「車出してもいいよ」

などと言ってくれたが丁重にお断りし、海岸は諦めて帰りました。

最後はみんなでワッハッハと。

こんなのどかなやり取りもポルトガルらしいな〜と嬉しくなってしまいました。

いや、こんな時代ですから、旅先での警戒心は備えた方がいいですが、ポルトガルに関してはほとんど信用しちゃってる私です。

国民性なんでしょうが、悪意を感じる人がほとんどいなくて、知れば知るほどそのまんまという場合が多かったので。

民家のエリアに戻ると、魚柄の石畳💕

癒されます〜。

続く・・・。