直木賞受賞作『地図と拳』を読了
2023.03.03 02:48
「国家とはすなわち地図である。」
「なぜこの国から、そして世界から『拳』がなくならないのでしょうか。答えは『地図』にあります。世界地図を見ればすぐにわかることですが、世界は狭すぎるのです。」
バンコクから東京のフライトで、直木賞受賞作『地図と拳』を読了!
近代史に疎い僕は「満州」のことをぼんやりとしか知らなかったので、この本がそれを知るキッカケになるかなーなんて思いながら買ってみたのですが、満州を知る云々の前に「戦争」というものの凄惨さに衝撃を受ける本でもありました。
最後に10ページにも渡って参考文献が書かれていて、その量にも圧倒されましたが、それにしても、こういう小説が書ける人ってほんとすごいなー
「ひとつの都市が現われ、そして消えた。」
今からまだたった70〜120年前(日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀)の、実際にあった満州をベースにした壮大なスケールの小説で、場面があちこちに変わるから「あれ、この登場人物は誰だったっけ?」と思うこともしばしばありましたが、そんなことはどうでもいいくらい、著者の筆力に圧倒されました。