ヒューマノイドロボット『RYUJI』mission6-⑦
2018.05.14 23:00
臣は隆二の頭を押さえつけて、更に唇を重ねてくる。
ふわりと…丸くて温かい物に大きく包まれる。
臣は決して無理強いせずに、
隆二の唇に軽く触れ、離れ、また触れる。
頭はしっかり固定されてるが、隆二は満更でもなさそうに、じっとしている。
臣が離れた。
「…どうした?逃げないのか?」
「…明日の為だ…MVのワンシーンだとでも思えば…割りきれる」
「…それでも構わないよ」
「ホントにあの晩、お前とキスしたのか?」
「ずいぶん酔ってたから、覚えてないんだろ?」
「……」
臣がまた優しく包み込む。
静かな廊下に、キスの音だけが響いている。
「ずっとここで…こうしてるつもり?」
「やめたっていいんだ、お前のタイミングでイヤになったら離れろよ」
「…明日の為に」
隆二は両手で臣の頬に触れた。
「…え?」
今度は隆二の方から、臣の唇を包み込む。
(隆二…)
お互いの髪を掻き乱し、長いキスを繰り返した。
「ん…ふっ…」
(この声…)
臣は少し強気になり、口腔内を攻めてきた。
隆二もそれに従う。
息継ぎで瞬間臣が離れると、
「はっ……あ…」と声が漏れる。
(隆二の…この声は…)
(完コピできないだろ?)
to be continued…