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江之浦測候所。

2018.05.14 01:55

週末は小田原へドライブ。

昨年10月に開館したアートスポット、『小田原文化財団・江之浦測候所』へ行って参りました!

こちらは現代アーティストの杉本博司さんが構想10年・建設10年の歳月をかけて完成させたという施設です。

場所は真鶴にもほど近い根府川、相模湾を一望する丘の上。起伏に富んだ約1万平米の広大な敷地にギャラリー、能舞台、茶室、庭園などが配されています。


まず敷地内に入ると目に入るのが、海にせり出した100mの長ーいギャラリー。

杉本さんの代表作である写真作品、世界中の海を撮影した『海景』シリーズが収められています。

ここで、どうして『美術館』ではなくて『測候所』なのか?というポイントなのですが、

敷地内のアートは『年に一度、冬至の朝だけ作品に光が差し込む』と言ったように、『天空を測候』する様に太陽など天体の動きを捉えて計画されています。

この100mギャラリーも夏至の日の出の軸線に合わせて設計されていて、その時は海側から一直線に光が差し込むのだそう。

いつか、そんな劇的な瞬間に立ち会ってみたいものです。


また、古美術商としても知られる杉本さんが収集されていたコレクションが展示の中心でもあります。

『法隆寺創建時の礎石』や『ベネチアの商館にあった石彫レリーフ』など『えっ!?』と思うような貴重な考古学的遺産も満載。

そして、水平線を望む長いトンネル、まるで海の延長のようなガラス舞台などの大作が見所です。

杉本作品をご存知の方はお察しの通り、砂利や苔の一つ一つまで余すことなく杉本ワールドが炸裂しています!


ちなみに、こちらの施設は完全予約・日時指定の二時間制で事前のチケット購入が必要。

同じく昨秋にオープンして既に予約困難な草間彌生美術館なども完全予約制ですが、

行きたい時に行けない不便さはあるものの、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で鑑賞出来るのが一番の魅力ですよね。

こちらの江之浦測候所は屋外展示が中心なので、過ごしやすい時期がオススメかなと思います。

続いて、忘れてはならない小田原の美味しい物!次回お伝えしたいと思います♪


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