【News】アイザイア・マプスア、アーリーエントリーで東京SG戦に先発
アイザイア・マプスア、アーリーエントリーで東京SG戦に先発。
上昇気流に乗りたいチームに、頼もしい新戦力が現れた。3月5日の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)戦にLOとして先発するアイザイア・マプスアだ。ニュージーランド・ウェリントン出身の22歳。日本最古の歴史を誇る慶大ラグビー部に、海外で生まれ育った選手として初めて入部、関東大学対抗戦で活躍した。4月からのトヨタ正式加入を前に、アーリーエントリー制度での出場だ。
慶大は昨年12月25日、大学選手権で京産大に敗れシーズン終了した。マプスアは1か月休みをとった後、練習を再開し、2月中旬にチームに合流。「3日目に試合に出ました(笑)」
2月17日、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪との間で行われたミライマッチに先発で出場した。
「ラインアウトは単純なサインだけでした。その他のランやキック、タックルのジェネラルプレーはどんな試合でも一緒」
191㌢112㌔のサイズ。試合ではラインアウトのキャッチング、モールの核として身体能力の高さを披露。今後、リーグワン仕様の身体に仕上がれば、さらにインパクトは増すはずだ。
「トヨタを選んだのは、カルチャーに共鳴したことと、スタイルがニュージーランドのラグビーと似ていたから。今は同じポジションのピーター・ステフデュトイ、姫野さんから大きな刺激を受けています」
マプスア姓に聞き覚えのあるファンもいるだろう。サモア代表WTBとして活躍、現在はサモア代表ヘッドコーチを務めるセイララ・マプスア氏は父の兄にあたる。2011年から3シーズンはトップリーグのクボタスピアーズ(現クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)でもプレーしていた。
「伯父からはずっとアドバイスを受けています。去年、リーグワンのチームを決める際も相談したのですが、“自分の道は自分で決めろ”と言われて、私自身でトヨタを選びました」
将来は伯父のように、世界のトップで活躍することを夢見る。その第一歩は、大学時代から馴染んだ秩父宮ラグビー場が舞台だ。
「東京SGはすごくいいチーム。出られるのは私にとって大きなチャンスです。強みはアタック。アグレッシブにいきたい」
巡ってきたチャンスを活かすのも好選手の条件だ。
「センパイと試合するのも楽しみ」
東京SGの7番山本凱は、大学の1年先輩。来シーズンを待たずに対決が実現するのも、アーリーエントリーならではの見どころだ。
トヨタでのデビュー戦は2月17日の大阪RH戦