ビアス選集1~5 📖
2023.05.01 10:41
これは、アメリカ人のアンブロースビアスという名の小説家が書いた当時現地では12巻発売されている中から抽出されたものだそうで、日本では、5巻からなっています。
1842年生まれで、のちの南北戦争にも参加したミステリー作家です。すべてが短編からなるもので、その短さ故か集中して読み進めると、最後にどんでん返しを食うといったものが得意のようです。
中でも「生の真中に」が有名ですが、日本では、角川文庫から「悪魔辞典」というのが出ています。このほうが有名です。
また、コラムニストでもあった故でしょうが、社会風刺・比喩にその力を発揮しているようです。
怪奇小説家とも言われ、エドガーランポーの再来とも言われていることは、よく知られています。
アメリカの小説家と言えば、「老人と海」「武器よさらば」のヘミングウエイやエドガー・アラン・ポー、「トムソーヤー」のマークトウエイン、「白鯨」のメルビル、スタインベック、「風と共に去りぬ」のマーガレットミッチェル、などをすぐ思い浮かべるでしょう。
そんなアメリカ文学の話や愛読書の話をする時に、アンブローズ・ビアスの名をあなたが出せば、きっと周りの人はちょっとした驚きをもってあなたの方を向くでしょう。「え?ビアスを知ってるの?」と。それほどにマニアックな類だからです。
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※ビアス選集全5巻(東京美術)
※「悪魔辞典」(角川文庫・岩波文庫)
※「生の最中に」(岩波文庫ほか)
岩波文庫には,「ビアス短編集」というのがある。