【アジア】オリンパス 韓国の消化器用メタリックステントメーカーを買収
オリンパスは消化器科処置具のポートフォリオを強化し、包括的なソリューション提供を通じて診療水準向上に貢献するため、消化器用メタリックステント(※)などの消化器科処置具メーカーである韓国のTaewoong Medicalを買収することに合意した。
消化器用メタリックステントのリーディングカンパニーであるTaewoong Medicalは、胆道や食道、大腸、十二指腸の治療に用いるメタリックステントなど、さまざまな消化器処置具を提供している。メタリックステントは、がんやその他の疾患による管腔の閉塞、狭窄を解消するために使用する処置具で、病変の状態や患者さんの状況に応じてさまざまな種類のステントが必要とされている。Taewoong Medicalはステントの重要な性能とされる拡張性と柔軟性の双方を兼ね備えた、幅広いラインアップのメタリックステントを提供している。これにより胆道や食道などの形状に沿った留置をサポートし、屈曲した管腔内でもステントの形状を維持することができ、再狭窄のリスクを軽減する。独自の設計と技術により実現したTaewoong Medicalの高品質かつ幅広い製品ラインアップは、患者一人ひとりに適した低侵襲な治療に貢献する。
近年の高齢化に伴い、消化器用メタリックステントが治療に使用される胆道がんの症例数は増加傾向にある。メタリックステントは胆道がんなどが原因で胆道が閉塞、狭窄することにより発症する黄疸の治療で用いられる。これらの処置は低侵襲な治療とされており、患者さんの早期回復をサポートする。
※ メタリックステント
金属でできた網目状の筒で、人体の狭窄した部位(胆管、食道、気管など)に留置して狭窄を解除する医療機器
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