ともに読む#3「羅生門」
2023.03.07 11:35
3月4日(土)、水戸市まちなかの交流拠点「マチノイズミ」にて「ともに読む」の3回目を実施しました。「ともに読む」は、同じ作品を手に集まって、感想などを自由に話し合うスタイルの読書会です。今回は芥川龍之介の「羅生門」を、参加者12名で読んで話し合いました。
学生時代に国語の教科書で、みなさん一度は出逢ったことのある作品だと思います。
「怖いイメージ」「暗い雰囲気」など、漠然とした印象は変わらずとも、改めて読むと「記憶と細部が違っていた」り、「こまやかな描写が下人の心の変化とリンクしていた」り、様々な発見がありました。
「この物語は、誰に感情移入をして読みました?」
「感情移入は難しいけれど、外的な刺激で変化する下人の気持ちはわかるな」
「このあと下人はどうなったんだろう」
「いや、これで幕引きで、ここから先を考えるのは野暮なんじゃない?」
みなさんそれぞれの視点から、話題も多岐にのぼりました。
出版社ごとの違いを比べたり、教科書で習う文学作品について話をしたり、「文学」というもの自体の意義や魅力にまで話題は及んで、今回もあっという間の約2時間でした。